未婚の男女の37%→恋人いらない

政府が2015年度版「少子化社会対策白書」を決定したのに合わせ、内閣府は14年度に実施した意識調査の結果を発表しました。

 大手小町にも記事があり、それによると、対象は20~39歳の男女で、未婚の男女に恋人が欲しいかを聞いたところ、「欲しい」は60.8%、「欲しくない」は37.6%。「欲しくない」と回答した人を男女別で見ると、男性で36.2%女性では39.1%にのぼったそうです

 「欲しいと思わない理由(複数回答)は、『恋愛が面倒』(46.2%)『自分の趣味に力を入れたい』(45.1%)などとなっている」とのこと。

 もともと日本の未婚者のうち、恋人がいる人は女性で4割、男性で3割と言われていました。今回、恋人がいない未婚者の4割が「恋人は欲しくない」と回答しています。特に、女性のほうが「いらない」がわずかに多いのですね。実際に白書を見ると、女性30代の「欲しくない」が最も高くなっていました

恋愛は面倒、でも結婚はしたい

 女性は“恋愛離れ”しているのでしょうか……小町にも「年上彼氏のLINEが面倒」というトピがありました。

 「『おはよう、おやすみ』とかのただの挨拶が面倒です。私は恋愛には向かないのかもしれません。これまで3人ほどの方と付き合いましたが、いつも、だんだんメールのやりとりが面倒になります」というトピ主様。

 この女性には共感のレスが続々と寄せられました。かつては「いつもつながっていた女性」を面倒に思う男子という図式があったのですが、今や男女ともに恋愛が面倒な時代です

 「結婚意向は?」と調べてみると、7割ぐらいです。厚生労働省の「21世紀成年者縦断調査」で2002年(平成14年)と2012年(平成24年)の男女の結婚意向を比べると、非正規社員男性がわずかに減少していて、あとは男女正社員、女性非正規社員ともに10年前より上昇しています。

 ということは、「嫌結婚」ブームというよりも「嫌恋愛」であり、「面倒な恋愛抜きで目覚めたら理想の結婚相手との結婚式の朝だったらいいな」っていう感じでしょうか?

 なぜこれほど恋愛が面倒になったのか? それは男女ともに「受け身」ということも大きいですどちらも「相手が口説いてくれたらいいなあ」「自分から口説くほどでもないし、断られたら傷つくし……」と思っている女性の7割、男性の6割が「恋愛では受け身」と回答しています(電通総研調べ)

 さらに独身女性にとっては、いよいよ「恋愛=結婚=子ども」という図式が顕著になっていると私は思っています。つまり「ムダな恋愛はしたくない」というヤツですね。

 じゃあ、ムダな恋愛とは何なのか? 先につながらない恋愛です。つまり、子どもを持って一緒に育てる未来が、彼との間に描けなければ、その恋愛に意味はない

 子育て世代(20~30代)にあたる男性の年収を中央値で見ると、この10年の間に100万円から200万円も減っています。「おいおい、金だけなのかよっ!」という男性たちのブーイングが聞こえてきそうなのですが、「じゃあ、一家を養わない男性の新しい魅力とは何か?」という問題に、男女ともに現在、答えを出せていないのではないでしょうか?

 女性活用が進むほど、今のままでは「仕事して、家事・育児まで全部自分がやるのか?」と女性は暗澹あんたんたる気持ちになってしまいます

あなたはどんな「武器」を身につける?

 新たな魅力としては「イクメンになる」「料理が得意」など、いろいろあると思いますが、ひとつは「サービス力」です相手を気持ちよくさせる、モチベーションを上げる、わかりやすく言えば“女子マネ力

 女性は今まで「お金はそれほど稼がないけれど、これがあります!」とアピールするべく努力してきた。例えば、「若さ」「外見」などを厳しくチェックされ、それに応えるうち、ついに日本女性は「町を歩いている一般の人のオシャレ度、キチンと感が世界一」レベルにまで達しています(あくまで私の感想ですパリだって、これほどキレイな格好の女性が大勢うろうろはしていません)。

 またさまざまな「武器」も身につけました。オーソドックスなものとしては、「肉じゃがとか、家庭料理しか作れないんですよ。ふふっ」ってヤツですね最近だと健康にうるさい男子が増えているので「リンパマッサージができる」「食事は玄米が基本」など、より高度な武器が要求されるようになりました

 じゃあ、男性にとって「肉じゃが」に匹敵する武器はなんなのか?

 東日本大震災の頃は、「いざというときに守ってくれる」男性がクローズアップされました。普段は「稼ぎのない年下の夫」と思っていたのに、「いざというときに抱えて逃げてくれた」と評価がアップした男性もいました。しかし、「いざ」は日常にまぎれて遠くなり、じゃあ今、「あまり稼がないけれど、これがあります」と胸を張って言うには何が必要なのでしょう。

 今後、男女どちらにも大事なのは「共感力」と「柔軟性」だと思います女性が相手に求めるのは、「一緒に生きて行ってくれる」という実感と共感です。若干のロマンス要素も加わるとさらによし

 フランスの男性と日本男性が、それぞれ1日でどのくらい「無償労働」に時間を費やしているか比べると、フランス男性は143分、日本男性は62分と大きな差があるのですが、「無償労働」の時間の中には、夫婦で過ごす時間もしっかり入っていると思われます。「子どもを預けてデートすることは、家族仲良くするために必要」とフランスの知人は口をそろえます奥さんの機嫌がよければ、しっかり稼いで、さらに一緒に楽しく子育てができるとよくわかっているのですね

 まあ、フランスは労働時間が短いので時間もたっぷりあります日本も少子化から脱却し、「楽しく男女で子育てできる」という希望を持てるようにするには、まず労働時間を短くしないと難しいでしょう

 新しい家族、新しい男女の魅力が求められている。そして、今のままの企業、働き方、結婚観、意識では子どもは産めない少子化は若い世代の「ストライキ」と言えるのかもしれません

参考 大手小町 2015.06.24

【関連する記事】