朝食抜き→脳卒中リスク高まる

 朝食を抜く人ほど脳卒中を発症するリスクが高まるとの研究結果を、国立がん研究センターと大阪大の研究チームが4日、発表した。朝食を欠くと朝の血圧の上昇が大きくなるためと考えられるという朝食を食べないと肥満などにつながることは指摘されていたが、脳卒中リスクが高まることが確認されたのは初めてという

 チームは、1995年と98年に生活習慣に関するアンケートを実施し、回答した全国8県の45〜74歳の男女約8万人を、1週間の朝食を取る回数で4群に分けた。2010年まで追跡し、脳卒中(脳出血、脳梗塞<こうそく>など)や虚血性心疾患の発症との関連を調べた。

 この結果、朝食を取らない、または週に1、2回しか食べない群では、毎日食べる群に比べて、脳卒中全体の発症が1.18倍高くなり、このうち脳出血は1.36倍高かった。脳梗塞やくも膜下出血、虚血性心疾患は関連性は見られなかった。

 脳出血の原因の一つは高血圧だが、チームによると、朝目覚める時、血圧は上昇するが、朝食を取らないと空腹感などのストレスからさらに上昇するとの過去の研究があるという。朝食を欠くと、肥満や糖尿病のリスクを上昇させるとの研究結果もある。

 大阪大の磯博康教授(公衆衛生学)は「子どもが朝食をとらないと、集中力を欠いて成績に影響するというデータはあるが、大人も生活習慣病の予防のために毎日朝食をとった方がよいだろう」と話す。【下桐実雅子】

毎日新聞2016.02.05

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