最新型の時速400K→ヘリコプター

滑走路を必要としない利便性と、空中で停止できるユニークな能力から、旅客の輸送や遊覧飛行をはじめ、災害救助、テレビ中継、農業や林業などの各種作業で幅広く人々の生活を支えている「ヘリコプター」。近年は、リモートコントロールのドローンも注目を集めています。今回はそんな「ヘリコプター」の魅力について、TOKYO FMの番組の中で専門家の方々に教えてもらいました。

◆「最新のヘリコプターは時速400km!」
~ヘリコプター歴史保存協会 阿部和彦さん

私のように個人でヘリコプターを所有して飛ばしている人もけっこういます。もちろん免許を取って、いろいろ申請したりする必要はありますが、ちゃんと手続きをすれば自分の家の庭先からヘリコプターで飛んでいくことも可能です

ヘリコプターも時代とともにどんどん進化していますたとえば昔はピストンエンジンでしたが、今はほとんどジェットエンジンになりましたジェットエンジンは軽くて力があるので、昔は時速100kmくらいだったのが今や時速200kmは当たり前。実験機なら時速400kmも出ます。ピストンエンジンかジェッ トエンジンかは、エンジン音を聴けばすぐにわかります。

ヘリコプターの操縦はホバリング(空中停止)ができるようになるまでが難しくて、すごく早い人で10時間くらいでしょうか。僕は30~40時間かかりました。左手でクルマのサイドブレーキのようなレバーを操作してローターの角度を調節し、右手で操縦桿を操作します。救助ヘリが空中でピタッと停止したり、ヘリポートからスッと離陸できるのは、ベテランパイロットの技術があってこそです

◆「空から見る街並みはまるで別世界」
~日本フライトセーフティ株式会社 渥美真優さん

ここ(日本フライトセーフティ株式会社)ではヘリコプターの遊覧飛行をお楽しみいただけます。飛行コースとしては、まず夜間と昼間があって、さらに17分、23分、29分と飛行時間によって行く場所が変わります。17分ならお台場、レインボーブリッジ、銀座付近を周遊するコースで、23分はそれに加えて東京タワーや六本木、新宿、スカイツリーの周辺も。29分は「ハッピーアニバーサリープラン」といって、貸し切りスペースや花束も付いた特別コースです。

17分と23分ではわずか6分の違いしかないように感じると思いますが、東京は案外狭いもので、それだけの違いでも行ける距離がまったく違ってきます飛行速度は時速180km。飛んでいるときは「遅いなぁ」と感じるかもしれませんが、意外に速いんですそれでも安定性が高いので、よっぽど風が強くない限り揺れを感じることはありません。音は多少しますが、お客さん同士で喋るのも普通にできるレベルです

遊覧飛行の高度は約600m。東京スカイツリーよりも少し低いくらいです。夜間の飛行はキラキラして楽しいのですが、外国からのお客様は東京の観光が目当てなので、街並みを楽しめるお昼の方が向いていると思います。気象状況によって飛べないこともありますが、その判断をするのは機長です。雨でも飛べないことはないのですが、雲の高さによっては視界が悪くて飛ばない判断をすることもあります。

◆「配送も芸もドローンで!?」
~ドローン芸人 谷+1。さん

ドローンの上にマシュマロを載せ、ドローンを回転させてそのマシュマロを飛ばし、口で受け止めるのが僕の最初のドローン芸。3年くらい前からやってますが、最初の頃はドローンという言葉も知られていなかったので「ヘリのラジコンを使って……」と説明していました。

現在は200g以下のドローンなら、ラジコンが禁止されている公園などを除けば自由に飛ばせます逆に200g以上のドローンは、広い河原のような場所は別として、人口集中地区(DID)で飛ばすには国に申請を出す必要があります。建物からの距離を30m以上とらなくてはいけなかったり、詳細なルールは国土交通省のサイトに記載されているのでそちらをご覧いただくのが早いでしょう。

申請書には飛ばす目的を選ぶ項目があって、そこにはちゃんと「趣味」という選択肢もあります。僕の場合はそこに「その他:芸人ネタ」と書き込むのですが。さらにマシュマロを飛ばすために原則禁止されている「ドローンからの物品投下」も許可を取らなくていけません。この法律が施行されたのは去年(2015年)の12月10 日からで、航空法なので室内は関係ありません。ライブハウスではお客さんと安全な距離をとって飛ばしています。

(TOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」2月27日放送より)

TOKYO FM+ 2016.03.04
  images (3)images

【関連する記事】