明治大学→就職ランキング6年連続1位

全国に約750ある大学の中から、「通いたい」と思える大学をどう選ぶか――。合格目標偏差値の高い大学、名の通ったブランド大学、教育がしっかりしている大学、様々な基準があるだろうが、不況もあいまって、近年は就職に強いかどうかということが、大学選びの大きなポイントとなってきている

大学通信が調査した「就職に力を入れている大学ベスト10」によると、1位は明治大学で、同大学は6年連続でトップの座に座っている。就職支援に力を入れ、2010年度~2013年度の志願者数NO1の原動力となっている。志願者数1位については、2014年度は近大マグロで知られる近畿大学に譲ったが、依然高い志願者数を誇り、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の中でも頭ひとつ抜きんでている

 2位の金沢工業大学は卒業生1000人以上の大学において実就職率ランキング(就職者数÷<卒業生数-大学院進学者>×100)トップの大学である。金沢工大と言えば、今ほど理系人気が高くなかった時代から、自ら考え行動できる技術者の育成のために、体系的なカリキュラムを用意し、産学共同にも積極的に取り組んでいる。

トップテンの大学を見ると、大規模大学が名を連ねているが、その中で産業能率大が6位にランキング入りしている。小規模の大学だが、教育力が高く、大学入学後に4年間で学生を伸ばしている大学として評価されている。就職に関しては1年次から将来を見据えたキャリア教育を実施し、サポート体制も充実している。

これらの大学に共通しているのは、就職だけではなく教育面でも評価されていることだ。キャリア教育を充実させることは、単なる就職指導ではなく、人間力を育成することに他ならないから、これは当然ともいえよう。

明治大学は、なぜ高校の進路教諭から評価されるのだろうか。就職率のランキングでは、工科系、医療福祉系、薬科系など専門性が高かったり、特色を持った大学が上位を占め、文科系の学部を持つ総合大学は不利ということもあるが、明治大学は上位にはあがってこない。
それでも就職に強いと評価される理由は何だろうか。明治大学が志願者数でトップを走り続けた理由と共通するものがありそうだ

リーマンショック以降、受験生の意識に変化があり、憧れ校よりチャレンジ校を目指す受験生が増えているだろう。不景気の世の中で、早稲田や慶應を記念受験する余裕がなくなってきている中、「頑張れば行ける有名大学」というポジションを確立したという側面も確かにある。国立大の併願先として明治を志願する受験生は多い。

しかしそれだけでは、同じような位置づけにある大学の中で、明治大が頭一つ抜けたことの説明がつかない。

明治大は、大学改革に積極的で、学部学科のラインナップも多様になり、キャンパス環境の改善への投資も惜しまなかった。1998年に建設された「リバティータワー」に象徴されるように、イメージづくりにも力をいれてきた。入試改革、教育内容、教育環境、学生のサポート体制、明治の世界観やブランドの確立に対して、あらゆる面で中長期的視点に立ち、努力してきたことが実を結んだのだ

明治大学の就職キャリア支援部の9割はOB・OGでセミナーなどを業者に丸投げしないのが特徴である。学生の気質をよく知っている専任職員がCDA(キャリアカウンセラー)の資格を取り相談を行っているから、個別相談に訪れる学生の数も多い

「就職に強い」のではなく、「就職にも強い」ということが、高校で進路を担当する教諭に指示された結果が、6年連続「就職に強い大学」1位という結果につながったのだと言えよう

参考 (ZUU online 編集部) 2015.10.11

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