日系自動車の優位性→中国で復権のカギ

中国メディア・広州日報は27日、中国自動車市場が「低成長」の段階に入るなかで、日系メーカーが6月の単月データで約3年ぶりにシェア20%を回復したことを紹介日系メーカーによる「反攻」が進む背景と、その持久力について論じた記事を掲載した

記事はまず、「反攻」の背景として日系メーカーの「覚醒」があったと説明中国自動車市場の急発展、自動車モデルの多様化によって中国の消費者の目が肥え、単に外国市場の製品ではニーズを満たせなくなりつつある状況で、それまで中国専用モデルの開発に消極的だったホンダやトヨタが中国人消費者のニーズに合う中国オリジナルモデルの自動車を開発、製造するようになった点を挙げた。また、スポーツ用多目的車(SUV)の人気も日系メーカーの「復活」を支えているとした

日系自動車のデザインが若者志向へとシフトしたことも、消費者が日本車を改めて好むようになった大きな要因であると説明。すでに出来上がった20-30代向けの消費市場に対して韓国メーカーが攻勢を仕掛けたのに続き、日本メーカーも大胆なモデルチェンジを図ったとした。

その例として、マツダがこの2年でデザイン面において大きな進化を遂げ、「魂動」(こどう)と銘打ったデザインシリーズが世界的な評価を受けていることを紹介。このデザインコンセプトを随所に取り入れた新型のアテンザやアクセラが、若い人から人気を集めているとした。

記事はさらに、客観的な要因としてフォルクスワーゲンをはじめとする欧米系自動車の業績が萎縮した点を挙げた。15年上半期にフォルクスワーゲン系合弁企業の販売台数が軒並み前年同期比で減少したことを紹介するとともに、DSG(デュアルクラッチトランスミッション)をの安全性めぐる議論が続いていること、ブランドに対して消費者がいささか飽きつつあることを背景に挙げた。一方で、ドイツ系ブランドの市場シェア(15年上半期)はなおも19.69%とトップを保っていることも併せて紹介した

このほか、振るわなかった上半期の中国自動車市場において、シェア獲得を目指した日系メーカーが続々と値下げに乗り出したことも要因に挙げた

記事は、主観的、客観的要素が日系メーカーの「反攻」に有利に働いたとする一方、「日系車が市場を奪還しようとすれば、これだけではまったくもって不十分だ」と指摘。自動車の「同質化」が顕著となり、似たような見た目の中で技術的な優位性がモノを言う時代であるとしたうえで、日本ブランドが持つ最大の優位性は「燃費の良さ」、「安全性の高さ」であると紹介この優位性が日系自動車のさらなる「復権」を支えるカギとなることを示唆した

参考 サーチナ 2015.07.29

【関連する記事】