日立建機4~6期→営業利益6割減

日立建機<6305.T>が28日に発表した2015年4─6月期連結業績(IFRS)は、営業利益が前年同期比62.6%減の49億円となった北米や日本、中近東は堅調に推移した一方、中国での売上減が利益面で響いた

通期の業績予想は前回公表値を据え置いたものの、15年度の中国の油圧ショベル需要予測は1万8000台と、期初計画から5000台下方修正した

東京都内で会見した取締役執行役常務の桂山哲夫氏は、第1・四半期の営業利益は「想定よりも10%減」の結果となったしたうえで、「当社の想定した落ち方の中にはあった」と指摘。一方、中国市場においては「中央政府が出す公共工事については相変わらず当社の機械の稼働は順調だが、特に地方政府からの工事の発注が大幅に落ちている不動産の開発が全面的に止まっているという状況は変わらない」との見方を示した同市場の回復時期については「まだ見込めない」という

4─6月期の売上高は同5.5%減の1773億円だった。通期の業績予想は売上高8100億円(前年比0.7%減)、営業利益540億円(同14.5%減)で変更はない。トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、アナリスト18人による通期営業利益の予想コンセンサスは570億円で、会社計画はこれを下回っている。

日立建機の第2・四半期以降の前提為替レートは、ドル120円(従来は15年度で115円)、ユーロ130円(同125円)、人民元19円(同18.5円)に修正中国やアジアでの油圧ショベル需要予測は引き下げたものの、為替見通しの好転がカバーするという

桂山取締役は中国市場について、「政府が経済をコントロールするなかで、不動産バブルがはじけたことが大きく影響している。わが国のバブル崩壊後の状態と感覚的には似ている」と分析。中国工場では6─7月の稼働日数が9日、8月は約2週間の予定と生産調整に踏み切っているが、今後も在庫の圧縮などを進め、市場の落ち込みに対応していくという

参考 ロイター 2015.07.28

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