日本人の和食離れ→歯止め!

「和食」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されてから1年。日本人の和食離れに何か変化は起きたのか?株式会社リクルートライフスタイルの「食」に関する調査・研究、地域振興機関「ホットペッパーグルメリサーチセンター」では、和食を食べる頻度やその変化について、カスタマーアンケートを実施。全体として、和食を食べる頻度が高まっていることがわかりました。和食を食べるようになった人たちが意識していたのは、「食の安全」でもありました

◆和食を選ぶのは何より「安全」?
この1年間に、和食を食べる頻度が増えたか減ったかを質問したところ、頻度が「高まっている」「やや高まっている」の合計が34.5%、「減っている」「やや減っている」の合計が4.9%と、増加派が減少派を大きく上回る結果となりました。
またアンケートでは、その理由となった可能性のある出来事を列挙して、和食を食べる頻度が増えた人に、実際に影響があったかどうかを聞くと、過半数の人が影響したと回答。理由としうて多かったのは「食の安全の社会問題化」(28.6%)がもっとも多く、次いで2番目は「無形文化遺産登録」(20.3%)、続いて3~5番目まで「食材や産地の偽装問題」「国産食材の取り扱いを謳ったお店やメニューの増加」お総菜や出前など中食で国産食材の取り扱いを謳ったお店やメニューの増加」が挙げられ、5位以内にじつに4つもの項目が食の安全に関する理由、という結果になりました。

【この1年間における「和食」を食べる頻度の変化(単一回答・3圏域計)】
全体:増加派34.5%減少派4.9%
男性20代:増加派31.3%、減少派7.9%
男性30代:増加派31.3%、減少派4.0%
男性40代:増加派27.3%、減少派5.6%
男性50代:増加派26.3%、減少派4.2%
男性60代:増加派26.0%、減少派3.4%
女性20代:増加派41.6%、減少派8.5%
女性30代:増加派42.7%、減少派4.7%
女性40代:増加派36.8%、減少派5.4%
女性50代:増加派40.6%、減少派3.8%
女性60代:増加派41.9%、減少派2.6%

【この1年間の「和食」に対する嗜好や頻度の変化に影響したと思う世の中の出来事】
(複数回答・この1年間の「和食」を食べる頻度が高まっている人)>
1位:食の安全の社会問題化28.6%
2位:無形文化遺産登録20.3%
3位:食材や産地の偽装問題19.7%
4位:国産食材の取り扱いを謳ったお店やメニューの増加15.2%
5位:お総菜や出前など「中食」で国産食材の取り扱いを謳ったお店やメニューの増加

ユネスコの無形文化遺産登録の際に示された和食の4つの特徴は
(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
(2)栄養バランスに優れた健康的な食生活
(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現
(4)正月などの年中行事との密接な関わり
です。決して安全を前面に押し出したものではないものの、食料自給率の低い日本では、どうしても日常の実感として「食の安全」が挙げられてしまうようです。2020年には、日本でのオリンピック開催が控えていることもあり、国民全体でPRにかなう、伝統的な「和食」の普及活動に寄与したいものですね

参考 mocosuku woman 2015.01.17

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