日本の神の手→再びアジアを占領するか?

韓国・朝鮮日報は5日、7年余りの交渉の末、同日妥結した環太平洋経済連携協定(TPP)について、「韓国のFTA実績を一挙に追い越す日本の“神の一手”」などと伝えた

TPPは経済規模世界1位の米国と3位の日本が主導、その他10か国が参加する史上最大規模の多国間自由貿易協定(FTA)となる。加盟国のGDPを合わせると世界の約4割を占めることになる

これまで韓国は、FTA競争で日本を圧倒してきた。米国・欧州連合(EU)、ASEANとのFTAはすでに発効し、中国とのFTAもすでに妥結している。交渉中の国を含め、FTA対象国は60カ国にのぼり、世界のGDPの75%を占める一方で、日本は米国やEU,中国とはFTAを締結しておらず、韓国に大きく引き離されていた。しかし、今回のTPP妥結によって日本は一気に世界のGDPの40%を占める国とFTAを結ぶことになったほか、EUとのFTA交渉も加速する見通しだ。ソウル大学のアン・ドクグン教授は「FTAで“経済領土”を拡大していく韓国を羨望の目で見ていた日本の立場からすれば、TPPは韓国を一挙に追い越せる“神の一手”と言える」と話している

一方、韓国にとってはTPPは様々な面で悩ましい問題だ。

TPPの交渉中、オバマ米大統領は米議会で「我々が世界経済秩序を作らなければ、中国が世界経済秩序を作ることになる」と強調したTPPは単純なFTAではなく、米国や日本などの西側諸国が主導する事実上の「経済・安保同盟」という側面がある韓国内では、この交渉に参加しなかったことで「環太平洋経済同盟の落伍者」になりかねないという懸念が浮上している。

経済効果の面からも、TPPへの参加を求める声は強い。韓国対外経済政策研究院によると、韓国がTPPに参加した場合、発効後10年間でGDPを1.8%押し上げる効果がある一方、加入しなければ逆にGDPを0.12%下げることになるという。また、自動車業界ではTPPに参加しているマレーシアやメキシコなど、完成車に高い関税をかけている国々では、日系メーカーと競合する韓国企業の競争力が大きく低下するという懸念が強い繊維・アパレルも米国や日本などの市場に輸出するためには、サプライチェーンをTPP域内で完結させるのが有利となるため、韓国からの素材の輸出が難しくなるとみられている。韓国が強いディスプレイや機械部品などの輸出も、同様の事情で競合する日本企業に主導権を奪われると予想されている。

ただ、韓国政府はこれまで、TPPへの参加には消極的だ。中国とのFTA交渉などに注力してきたという面もあるが、韓国の主力産業である自動車・機械産業が打撃を受ける懸念があるためだ。韓国政府は今後、TPPの最終協定文が公開されてから、韓国経済への影響を分析し、それを基に公聴会や国会報告などの手続きを経て政府の立場を決定することにしている。だが、参加するためには1次加盟国の12か国の同意が必要だ中でも最大の障害は、日本が自動車や機械産業などの分野で韓国に高い開放度を要求するとみられていることだこのため、韓国の識者からは「12か国の同意を得る過程で、既存加盟国が自国に有利な要求をする可能性が高いそこで“参加費用”が莫大になるのであれば、TPPは放棄した方が良い」という声もあがっているという

この報道に対し、韓国ネットユーザーからは様々なコメントが寄せられている。

米国は日本が好き

朴大統領の2年間の外交は何だった?成果がひとつもない

国が亡びそう

「不愉快だが、日本政府は韓国より、やり方が上手。韓国政府は不正腐敗に無能さまで備えている」

米国の本当の同盟国は日本日本が軍需物資を輸出し始め、再びアジアを占領する日が来るかもしれない

「こんなことで揺らぐのはおかしい。ゆっくり考えて対応すべき」

「参加してもいいことはない」

神の一手?日本は農業を捨てた。韓国にそんなことができるか?FTAで十分」

日本は不況のトンネルをやっと出たところで、韓国はそのトンネルに入ったばかり。韓国は今後統一してそれからまた復興を狙うべき」

「サムスン以外は全部日本にやられている」

日本は今韓国を崩壊させようと、本格的に攻めている。加入しても日本のせいで、韓国にとっては損することが多い」

日本と一緒に何かをやろうとしたら、必ずダメになる。日本は甘い汁を吸って韓国を捨てる」

「米国はまた日本に裏切られるだろう」

日本と米国もいつか仲違いするかもしれない。韓国は統一して、これからの未来を考えればいい

参考 Focus Asia.Com 2015.10.07

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