日本の富裕層女性→20万円以上/月支出

格差拡大などが叫ばれるように、日本でも富裕層が急速に増えている

果たして、富裕層女性とはどんな存在なのだろうか? 24日に、電通とハースト婦人画報社が発表した「富裕層世帯を対象にした女性の意識・消費行動調査」を見ると、その実像が垣間見えて興味深い

同調査は、世帯資産が1億円以上または世帯年収2000万円以上の富裕層世帯女性約300人(20代~60代)を対象にしたもので、以下の様な結果が得られたという。

1:富裕層女性の1か月当たりの支出は20万円以上が27.5%

富裕層女性の27.5%が20万円以上(上限なしと答えた16.8%を含む)を支出すると回答したという。一方、電通が独自に行う「d-campX調査」によれば、一般女性の1か月の支出額は93.3%が5万円未満で、20万円以上支出するのは0.3%だというのでその差は歴然だ

2:資産運用に高い関心

資産運用に関心がある富裕層女性は61.5%(一般女性:25.5%)実際に積極的に行っているのは35.0%(一般女性:7.2%)と高い関心がある。資産運用の内容としては、富裕層女性の65.4%が国内株式投資に積極的(一般女性:6.3%)

3:スポーツに積極的

富裕層女性は一般女性よりもスポーツを積極的に行っている健康に配慮し、スポーツクラブやヨガ・ピラティス、また比較的金額がかかるゴルフなどのスポーツにも積極的

4:教育への投資が積極的

教育については、子供を私立に通わせたい(通いたい)、留学させたい(したい)といった意識が強く、「教育にはお金を惜しまない」と回答した一般女性が45.0%であるのに対し富裕層は74.8%を占めた

5:美容にもカネを惜しまず

富裕層女性は美容関連の支出にも積極的(一般女性:22.3% 富裕層:44.3%)。

6:やや保守的な価値観だが、恋愛や性に関しては肉食系を好む

慎ましさ、奥ゆかしさに共感を覚える傾向にあり、海外文化よりも日本文化が好きという傾向がある一方で、肉食系男子を好む傾向があるという結果が出た

◆富裕層女性、5つの類型

また、今回の調査結果を分析すると、日本の富裕層女性は、「しっとり・大和撫子タイプ」「全力投球・人生謳歌タイプ」「ふんわり・守られタイプ」「ミーハー・キラキラタイプ「無自覚・隠れタイプ」の5つに分類できるという

タイプ1の「しっとり・大和撫子タイプ」は、5グループの中で、50歳以上の比率が最も高く(50.0%)、年金受給者が多く、年収は56.5%が2,000万円未満だが、世帯純資産1億円以上が74.2%にのぼる。消費意欲も情報感度も低いが幸せ度は高いという。いわば地主の老婦人的なタイプであろう

タイプ2の「全力投球・人生謳歌タイプ」は、F2(35~49歳)比率が比較的高く(43.5%)年収2,000万円以上が72.7%、1億円以上が6.5%、世帯純資産1億円以上は59.6%。有職者が多いという。エコや省エネなど社会貢献への関心も高いという。こちらは意識が高い女性起業家的なタイプだと思われる。

タイプ3「ふんわり・守られタイプ」は、F2(35~49歳)比率が最も高く(60.6%)、年収2,000万円以上が71.0%、1億円以上が5.5%で世帯純資産1億円以上は60.0%。管理職や医師の妻が多く、ほとんど専業主婦であり、男性に守られたいと感じているという

タイプ4の「ミーハー・キラキラタイプ」は、F1(20~34歳)比率が最も高く(29.9%)年収2,000万円以上が80.5%、1億円以上が9.1%、世帯純資産1億円以上は53.3%。有職者が多く、ブランド・ステータスのあるものを好む。こちらは女性起業家だがタイプ2とは異なり派手さを好む、いわば「セレブ」層であろう

最後のタイプ5「無自覚・隠れタイプ」は、F1(20~34歳)比率が高く(28.3%)、同時に未婚者比率も最も高く、41.5%を占める。年収2,000万円以上が69.8%で、1億円以上が5.7%。世帯純資産は親の資産であるため、純資産額を把握していない人が32.1%と最も多く、これはいわゆる社長令嬢的な存在と言えるだろう

タイプ2~4は消費欲も旺盛なようで、百貨店の外商を利用することが多く、また投資用不動産の保有傾向が高いことや、百貨店で年間100万円以上の買い物をする人の割合が他のタイプよりも高く、30%前後に及ぶことが明らかになったという

参照:電通「日本の富裕層世帯を対象にした女性の意識・消費行動調査を実施」

<文/HBO取材班  photo by Tax Credits on flickr (CC BY 2.0) >

参考 ハーバー・ビジネス・オンライン 2015.06.25

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