日本→バングラ初の深海港建設受注

バングラデシュ初となる深海港建設をめぐり、日本が中国に競り勝ちそうな情勢だ主要海上交通路の足掛かりを確保しようとアジアの大国はしのぎを削っている

 国際協力機構(JICA)によれば、港が建設されるのはバングラデシュ南東部沿岸のマタバリで深さは18メートル、来年1月までに着工する見通しだ約25キロメートル離れた場所に港湾を整備する中国の計画は停滞しており、同国にとって今回の事態はマイナス材料となる

IHSの海洋アナリスト、クリスペン・アトキンソン氏は鉄道と航路整備の付随コストを踏まえると「一つの港を整備する余裕しかないと考えられる」と指摘そのうえで「恐らく政治的な理由も背景にあるだろう港湾を整備し西側のサポートも得たいとすれば、中国から資金調達した港湾が望ましい選択肢になるだろうか」と述べ日本が優勢との見方を示した

今回の動きは中国にとって南アジア地域での打撃となる可能性がある南アジアは中国が経済・軍事的な関係強化を目指し、同国が輸入する原油の約80%が通過する地域でもあるベンガル湾は中国と日本、インドが今後数十年にわたる権益確保で多額の資金を投じている地域の中心にある

オーストラリア国立大学(ANU)の客員フェロー、デービッド・ブルースター氏は激しい争奪戦が繰り広げられている」と指摘ベンガル湾と南シナ海を「双子」と呼んでいる同氏は、「日本が中国と競合していると考えているのは明白で港湾を押さえることは重要と受け止められている日本は今回の動きについて非常に満足していると思う」と述べた

 バングラデシュ政府はマタバリ港での作業が来年の早い時期に始まる予定だと確認する一方、中国が支援するソナディア島の港湾整備に関する協議はまだ続いていると述べた。

バングラデシュは1971年に独立して以来、新たな港湾建設を行っていない国民総生産(GNP)の15%を占める縫製品の輸出では世界2位へと成長した同国は、10年以上もの間、深海港建設を切望してきた

参考 sankei Biz 2015.06.25

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