新食材「昆虫」に注目→食感も良好

 空揚げにしたセミはポテトチップのようなサクサクした食感乾燥させたコオロギは、かめばかむほど味わい深く、煮干しのよう「これは意外にいける」というのが昆虫料理研究家・内山昭一氏主催の試食会に参加しての印象だ

 世界人口の増加を背景に食料不足が懸念される中、国連食糧農業機関(FAO)が栄養価の高さや、飼育の際の環境負荷の小ささなどの観点から食用昆虫を評価するリポートを公表したことで、「昆虫食」への注目度が高まっている昆虫は、高タンパクでビタミンも豊富。また、コオロギを例に取ると、1キロの食料を生産するために必要な飼料は、牛・豚の5分の1から10分の1で済む。養殖で排出される温室効果ガスも家畜より少ない。FAOのリポートは、こうした「エコ」の観点を強調している
昆虫食の普及活動を行うNPO法人「食用昆虫科学研究会」の水野壮副理事長は昆虫養殖は広大なスペースを必要とせず、残った農産物などを餌として利用できると指摘。「土地集約の難しい中山間地域の遊休農地などを活用して昆虫養殖を行えば、持続可能な農業の一つのモデルにもなる」と話す
 普及に向けての問題点の一つは昆虫の姿だ

日本には長野県などで昆虫を食べる習慣があるが、見た目に抵抗感があるという人も少なくない。このため研究会では、カレーで煮込んだり、衣を付けて揚げたりと、抵抗感を和らげるさまざまなレシピの開発を行っているただ、牛肉、豚肉の代わりに大量の昆虫を食べるという生活の大転換は難しい

まずは、肉や魚を補完する食材、酒のつまみやお茶請けといったものから、昆虫食を広げていくのが現実的だという

参考 時事通信 2015.12.30

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