抗がん剤が効くかどうか20分でわかる

3年後実用化へ、将来はがんの早期診断への応用も

 名古屋大学大学院工学研究科の馬場嘉信教授らのグループは抗がん剤の一種「分子標的薬」の有効性を20分程度で判定できる検査装置(写真)を開発した薬の有効性が迅速に判断でき、手術中やベッドサイドでの投薬判断が可能になる従来は投薬前の検査に1日―1週間程度必要だった。今後は臨床試験などを進め、2019年ごろの実用化を目指す。

 分子標的薬は特定のがん細胞の働きだけを抑える薬有効性の検査に、従来のたんぱく質検査「ELISA法」や一般的な遺伝子検査「PCR」では約1日から1週間かかる

 馬場教授らの検査装置はイムノウォール」と呼ぶ診断チップと蛍光検出器で構成イムノウォールにはがん細胞由来の異常なたんぱく質を捉える抗体が約10億個入っており、がん細胞中の異常たんぱく質を高感度で捉える蛍光検出器は浜松ホトニクスが試作した

 今後、名大大学院医学系研究科の長谷川好規教授らと臨床試験を進める肺がん患者15人の胸水検査では、従来の遺伝子検査と診断結果がすべて一致した3年後の実用化を計画するほか、将来は脳腫瘍や大腸がん、乳がんなどの早期診断への応用も目指す

ニュースイッチ2016.04.02

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