感染防止を怠ったサムスン病院部分閉鎖

韓国では中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大防止に向けた基本事項が守られず、新たな感染者が相次いでいる。先週末には感染者が19人確認された。これにより、MERSの確定患者は145人となった。病院外でMERS患者と接触したことで感染したいわゆる「4次感染者」も2人出た
新たな感染者の中には、感染拡大防止の基本が守られていないケースが多かったMERS患者と接触したために集中観察対象に含まれるべきだったサムスンソウル病院救急室の搬送担当者がMERSに感染後、病院内を歩き回っていた。また、民間の救急要因が無防備でMERS患者に対応したために感染した釜山市のIT企業従業員は、MERSの感染現場の一つである大清病院(大田市)での勤務履歴を隠し、発熱がある状態で釜山地区の病院、薬局7カ所を回り、その後感染が確定した。この患者の接触者だけで約770人に上り、また新たな感染源となる懸念が高まっている

サムスンソウル病院は同日、中央MERS管理対策本部の官民合同タスクフォースが確定診断を受けた患者と接触した人を管理するため、特別な対策を講じるよう求めたことを受け24日まで外来、手術などの病院診療を部分的に中止することを決めた
サムスンソウル病院の搬送要員がMERSに感染したことについて、専門家は対処が急がれると指摘した。搬送要員が病院各所を歩き回っていたことが判明したため、患者が同病院の救急部を受診した5月27日から搬送要員が勤務した6月10日までの間に同病院を訪れた人はMERSコロナウイルスへの感染リスクがあったと判断した。既に同病院の外来患者の同行者にも感染が広がった状態だ。このため、病院利用者に発熱などが見られた場合、MERS感染を疑い、専用電話109に通報することが求められるほか、勝手に医療機関を受診してはならない。発熱があった場合にはマスクを着用し、自主的に外部と接触せず、防疫当局の指示に沿って、MERS治療病院を受診するよう求められる

大清病院でも患者と直接接触していないIT担当者へのMERS感染が明らかになり、5月中旬以降に同病院を受診した人が発熱を示した場合、MERS感染防止に向けた行動指針を守る必要がある。保健当局はMERSが発生したか、患者が経由した病院を訪れたことを理由に、医療機関が診療を拒めば、医療法によって処分されるとした上で、感染が疑われる患者は自分のためにも受診時に病院での行動履歴を明らかにすることが重要だと強調した

麗大九老病院(ソウル市)感染内科のチョン・ヒジン教授は「MERSが空気感染ではなく、MERS患者と直接接触するか、患者のウイルスが含む唾液の飛沫(ひまつ)が触れた手すりや取っ手などを触って感染する。手をしっかり洗い、発熱やせきなどの症状があれば、マスクを必ず着用することが重要だ」と呼びかけた

参考 朝鮮日報 2015.06.15

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