心臓弁カテーテル、透析患者に治験へ

 大阪大病院は人工透析患者の主要な死因の一つである心臓病「大動脈弁 狭窄きょうさく 症」を、カテーテルを使って治療する臨床試験(治験)を9月にも始める。この治療法は現在、透析患者には保険が適用されておらず、治験で効果と安全性を確認し、数年以内の保険適用を目指す。

 大動脈弁狭窄症は心臓弁が開きにくくなり、全身への血流を阻害する病気治験を進める阪大心臓血管外科の鳥飼慶講師によると、透析患者は、心不全が原因で年間約6000人が亡くなるとみられるが、うち大動脈弁狭窄症が多くを占めているという

 治療としては人工弁を、太ももの血管から入れたカテーテルを使って運び、心臓の中で取り付けるか、開胸手術によって取り付ける。カテーテル治療は2013年10月に保険適用されたが、透析患者については、安全性と効果が未確認のため適用外。保険適用される開胸手術は透析患者にとって肉体的負担が大きく課題となっていた。治験では、大動脈弁狭窄症を持つ透析患者30人にカテーテル治療を行い、1年間経過観察する

YomiDr 2016.06.04

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