幸せそうに見える人→幸運な人生ではない

年齢を経てますます大切なのは、毎日を機嫌よく過ごす力「ごきげん力」ではないでしょうか

人生いいこともあれば、悪いこともある馬が合う人もいれば、合わない人もいる。でも、どんなときでも「ごきげん力」さえあれば、大丈夫

元吉本興業の名物マネージャーで、現在、「笑い」や「元気」などをテーマに年間300回ものセミナー・講演を行う大谷由里子(51歳)さんがお送りする「ごきげんに生きるために大切な習慣」。

大人気イラストレーターの上大岡トメさんのコラボ4コマも同時連載中です!

*  *  *
「大谷 さん、いつも明るくていいね」

「悩みなんてないよね」

「そんなにプラス思考で生きたいわ」

悪気なくそんな言葉を言う人もいる。

そして、わたしも、ついサービス精神で、

「そうでしょ」

「わたしから元気を取ったら何も残らない」

と、笑って切り返す。

だけど、そんなに人生何もかもうまく行っているわけじゃない

借金、流産、離婚、親の事故に祖父母の介護

たいていのことは経験した。

「不幸な出来事コンテスト」したら、けっこう勝てるかもしれない(笑)。

「前世でわたし何か悪いことしたかなあ」と思いたくなるようなことも山ほどあった。

だだし、自分に言い聞かせている。

「起きたことをグチグチ言っても、自分も含めて誰も幸せにならない

そして、その都度わたしひとりじゃなかったことに感謝している

わたしよりしんどいはずなのに、笑って一緒にいてくれた人たちがいた

それは、母であったり、夫であったり、仕事仲間だったりした

そう言うと、

「やっぱり、大谷さんは恵まれているわ」

と言う人もいる。

そうかもしれない。

ただ、いつの時も、わたしは、この言葉を大切にしている

「神様は、死ぬこと以外に越えられない不幸は与えない

わたしの亡くなった祖母から言われた言葉。

祖父母は明治生まれ。当然のことながら太平洋戦争も経験した。

祖父は軍人だった。生き残ったものの、失業した

祖母は、お嬢さん育ちで働いたことなどなかった

でも、せんべい売りを始めた

生きて行くために、人に頭も下げなければならないし、慣れない仕事でイヤなこともいっぱいあったはず

それでも、口癖は、

生きててよかった

だった。

そして、いつも言っていた。

「孫の顔も見れて、孫と笑っていられるだけで幸せやわ

「死んでしまったら、イヤなことも経験できないわ。生きているからこそ、つらいこと、イヤなことも経験できるんよ

そんな祖母をつらい時は思い出す。

「そや、おばあちゃん、言ってたよなあ。『生きていることに感謝』と

そして、生きていることに感謝する

こんなことを言うと、「死ぬほうがラク」と言う人もいる

わたしは、父が医者だったせいか、「死にたくない」と、言いながら死んで行った人たちも、いっぱい知っている

だからこそ、「生きる」ということにこだわっている

ただし、わたしの祖母も、「死にたい」と言ったことがある。

ガンの末期だった。

あんなに生きていることを感謝していた祖母が痛みに耐えられなくて

「もういいわ。こんなにしんどいなら死にたい

そう言った。

もちろん、わたしたちは、

「何、あほなこと言うてるの」

そう言った。

その後、昏睡状態になって、そのまま亡くなった

そんな祖母の最期をわたしたちは看取った

だからこそ、やっぱり、ギリギリまできちんと後悔ない人生にしたい

つらい時は、祖母の最期のシーンを思い出して、立ち直っている

参考 dot 2015.10.20

 

【関連する記事】