干ばつの米テキサス州に雨→牧場が緑に

米国では牛の放牧地帯の中心部で、4年にわたる干ばつの影響がかなり深刻化していた。ジム・サートウェル氏がテキサス州東部で運営する牧場は、牧草地というよりほこりっぽい駐車場のようだった。牛の餌を確保するため、約200マイル(約322キロメートル)離れたルイジアナ州の道端からトラック2台分の草を購入したこともあった

そうした状況は、3月に雨が降り始め、その後も降り続いたことで変わった。5月はテキサス州の月間降雨量が過去最高に達し、今では牛が食べきれないほど牧草がある米国の牛の飼育数は1952年以来の低水準に落ち込み、牛肉価格は過去最高値に達したが、干ばつの終息を受けてサートウェル氏ら米国の畜産業者は飼育数を増やす準備をしている

牧草は「見渡すかぎり、膝から腹の高さまで伸びている。飼育数を再び増やし始める時期だ」とサートウェル氏(44)は語る。4代続く畜産業者の同氏は、テキサス州ロビンソンとシーリーで父親と共に牛100頭を飼育。その数は2010年以降20%減っており、干ばつ前の水準に戻したいと考えている。

牛の飼育数を増やすには2年余りかかる可能性があるものの、テキサス州の牧草の生育状態の改善は牛肉供給拡大の重要な一歩になる供給の逼迫(ひっぱく)により、シカゴ商業取引所(CME)の生牛先物相場は昨年11月に過去最高値の1ポンド当たり1.7275ドルに達した

参考Bloomberg 2015.06.02

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