少女たちをAVに強制的に出演させるワナ!

JKビジネスや援助交際など、性的に搾取されている少女らの被害相談を受け付けているNPO法人「人身取引被害者サポートセンター ライトハウス」には連日、助けを求める声が届いている近年、相談で目立つのは、AV(アダルトビデオ)への「強制出演」コスプレモデルなどの「手軽」「高収入」「安全」な仕事のはずが、次第に脅され、被害に遭うという。少女たちと社会の接点が増える夏休みを前に、支援員に聞いた

「20歳の誕生日に呼び出されると、部屋の机の上に3枚の書類があった。右手に以前撮られたトップレスの写真。左手に身分証のコピー。真ん中にAV出演の契約書。そして言われる。『これで君もアイドルのファーストステップに立てる。分かってるよね』」。

支援員が明かす、ライトハウスに寄せられた少女たちからの相談例だ。いずれも入り口は、少女時代にネット上で見つけた「短時間、高収入、安全(触られない)」がうたい文句のコスプレモデルやジュニアアイドル募集サイトなどだ面接に行くと「チャットからやってみよう。テレビ電話で話すだけで安全」などと説明を受ける

1度、始めたら、徐々に露出を強要される「加害者は断れない子を選別していく。恥ずかしくて被害を訴えにくいのに乗じて、脱ぐことへの抵抗感を徐々に奪っていく」(支援員)「上だけ脱いでみて」。「水着ならアイドルもやってる」「下着も一緒。○○○○(アイドルの実名)もここからはい上がったんだよ…」。断れなかった少女はヒモのような水着でローションまみれにされ、白い液を飲まされる様子を撮影された

恥ずかしい映像や写真は、18歳や20歳の誕生日の脅しの材料にされる。ある相談者は4時間、泣きながら抵抗を続けた。それでも「初体験が男優さん相手なんて幸せ」「AVは年間10万本も出てる。君は星くずのくずの1つにすぎないからばれない」と押し切られる。最後には数千万円の「違約金」を持ち出される。

 ライトハウスには、性的搾取を受ける10代から20代の女性からの相談が毎週1件以上寄せられている。14年の1年間の人身取引の被害相談は19件。今年は6月までに昨年の2倍のペースにあたる34件に上っている。団体では、常駐の支援員2人とボランティア8人の計10人態勢で対応中だが、人手が足りないという

最初の通報は、友人、交際相手、保護者、風俗店の客など本人面談でやっと話ができて、泣き崩れる相談者が多い。「一方で、性的略取を繰り返された結果、感情を表に出せなくなっている被害者も多い」という。弁護士をたててAV販売を差し止めたり、場合によって警察に届け、事件化したケースもあるという。

ライトハウスでは「夏休みは少女たちと社会の接点が増え、相談が増える。保護者はネットなど見えにくいところにどんな危険があるか知り、子どもをよく見て、被害があればすぐに相談を」と呼びかけている

考 日刊スポーツ  2015.07.20

 

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