寝たきりを防ぐため→頻尿治療

急に我慢できない尿意をもよおす(尿意切迫感)、トイレが近い(頻尿)、我慢できず尿が漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)―これらの症状を過活動膀胱(ぼうこう)と呼ぶが、その治療をすると高齢者の骨折や寝たきりの主な原因である転倒の危険性が下がるとの調査結果が、5月15~19日に米ニューオーリンズで開かれた米国泌尿器学会(AUA)の会合で発表されたトイレに急ぐことや、トイレのために何度も起き上がる回数が減ることが要因だという

過活動膀胱あり」で転倒リスク1.4倍
米ペンシルベニア大学医学部のラビシャンカル・ジャヤデバッパ准教授らは、2006~09年の米国の公的健康保険制度(メディケア)のデータから、高齢の過活動膀胱を持つ3万2,587人(平均年齢77.7歳、女性57.3%、白人82.8%)とそうでない人について、転倒する危険性を調査した
その結果、転倒する割合が過活動膀胱を持つ人で10.2%と、そうでない人(5.3%)に比べて高く、転倒リスクがは1.4倍だった。しかし、過活動膀胱を持つ人で治療を受けていた場合は、治療を受けていなかった場合と比べて転倒リスクが8%低下していた
米国泌尿器学会の広報を務める米カンザス大学医学部のトーマス・グリブリング氏は、今回の研究結果について「これまで指摘されていた高齢者の過活動膀胱と転倒との関連がさらに裏付けられた」と評価。特に、高齢なほど過活動膀胱の診断と治療が重要なことを示す結果としている

参考 Mocosuku編集部 2015.06.28

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