富士フイルム→18年度中に抗がん剤

富士フイルムホールディングスの新社長に1日付で就任した助野健児氏(61)は毎日新聞のインタビューに対し、日米の承認を得て2018年度中に初の自社開発となる抗がん剤の発売を目指していることを明らかにした。医薬品事業を19年3月期に黒字化させ、収益の柱に成長させる計画だ。

開発を進めている抗がん剤は血液がん患者向け。14年8月から始めた臨床試験では、患者のがんが小さくなるなど効果があったという。今後は臨床の対象者を増やし、18年度に厚生労働省と米食品医薬品局(FDA)の承認を得て日米で発売したい考えだ。

同社は膵臓(すいぞう)がんや肺がん患者向けの抗がん剤も並行して開発中。助野社長は「我々の技術で治療法がない病気で困っている人に手を差し伸べたい」と述べ、新薬開発に意欲を示した

内視鏡や画像診断装置などの医療機器については需要が拡大している新興国での売り上げ拡大を目指す特に中国は食生活の欧米化に伴う生活習慣病が増えており、健康への意識も高まっているとして、助野社長は「大きなビジネスチャンスがある」と意欲を示した

一方、東芝の医療機器子会社「東芝メディカルシステムズ」の買収争いで敗れたことについては、「魅力的な案件で残念だった」と述べた。4000億円程度の買収資金が手元に残っており、積極的に別の企業買収を目指す姿勢だ。【小川祐希】

毎日新聞2016.06.05

  images-3-48-150x150images

【関連する記事】