子どもの水虫→予防法

 水虫とは、「白癬(はくせん)菌」というカビの一種に感染したことによって起こる感染症のことで、大人がかかる病気だと思われがちだがじつは子どもにも感染する疾患だ。ベネッセ教育情報サイトでは、日本医真菌学会理事長で御茶ノ水真菌アレルギー研究所・所長の比留間政太郎氏に、子どもの水虫について教えていただいた。

 水虫になると、痒(かゆ)みや皮膚のただれなどの症状が現れますが、これは体が菌を排除しようと反応したことによって起こる症状なのですまた「白癬菌」は、人の角質(アカ)や毛、爪などにあるケラチンというたんぱく質を食べて生きていますですから、足だけでなく手や頭部、お腹など体の至る所に感染する可能性があります

白癬菌」には、人に寄生して人から人へと感染する「ヒト好性菌」や、猫や犬などの動物に寄生している「動物好性菌」、土壌に棲(す)んでいる「土壌好性菌」など30種類以上があります水虫になる場合、ほとんどが「ヒト好性菌」に感染したケースで、主に自宅や学校などで、感染した人が落とした、菌が入ったアカが皮膚に付着して感染します。ほかにもよく見られるのが、ペットとキスなどのスキンシップを通して感染するケースです。また、土いじりなど屋外活動のなかで土壌に触れることによって感染する場合もあります。これらの「白癬菌」は皮膚に付着してから増殖を始めるまでに24時間かかるので、日頃から清潔にしておき、24時間以内に体を清潔にすれば、増殖を防ぎ、子どもから菌を遠ざけることができます

 子どもが水虫になる場合、靴を履き歩行を始めるころから可能性が出始め、活動が活発になる5~6歳ごろから特にスポーツが盛んになる9歳ごろに高まります「白癬菌」は靴ずれなど皮膚が弱った部分に付着すると悪さを始めるのですが、スポーツが活発になるほど靴ずれなど皮膚を痛める可能性が高まるからです。まれにですが、乳幼児期の子どもに感染する場合もあります。乳幼児の足は、指間がくっついているため繁殖に最適なのです。この病気は、放置しておくと皮膚がかぶれたり、化膿(かのう)菌が入って腫れ上がったりすることもあるなど怖い病気です。早期に発見して正しい処置をすることがとても大切です。

参考 ラーニングパーク 2015.07.07

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