女性活用の壁→マタハラとは?

マタハラ」はマタニティ・ハラスメントの略語です

働く女性が妊娠・出産を理由とした解雇や雇止めをされることや、妊娠・出産にあたって職場で受ける精神的・肉体的な嫌がらせを受けることを指します

働く女性にとっては、「セクハラ」「パワハラ」に並ぶ3大ハラスメントのひとつと言えます

◆マタハラの実態
厚生労働省が発表している統計によると、マタハラに関する相談件数は、2004年度には875件だったのが、2013年度には3663件になっています。また、別の調査では、働きながら妊娠した女性のうち、4人に1人が「マタハラ」を経験しているという報告もあります。マタハラの具体的な内容は下記の通りです(連合非正規労働センター「マタハラに関する意識調査」2013年5月より)。

妊娠中や産休明けに心ない言葉を言われた(9.5%)
 ●妊娠・出産がきっかけで解雇や契約打ち切り、自主退職へ誘導等された(7.6%)
 ●妊娠を相談できる職場文化がなかった(7.0%)
 ●妊娠中・産休明けなどに、残業や重労働などを強いられた(4.7%)

◆意外に知られていないマタハラ
少子高齢化が急速に進む状況で、労働力としての女性の活用を目指して、ワークライフバランスや両立支援が求められています。そんな中で「マタハラ」は問題となってきていますが、その一方で、「マタニティ・ハラスメントという言葉も意味も知らない」(79.5%)、「言葉は聞いたことがあるが意味は知らない」(14.4%)で、「言葉も意味も知っている」と答えた人はわずか6.1%でした。言葉自体が新しいことを差し引いても、マタハラという行為そのものに対する認識が非常に低いことがうかがえます

◆問題解決への道は?
妊娠・出産、産休明けの人は時短勤務になったり、子供の都合で突発的に休んだりすることはよく起こります。それを「非効率」としか考えず、職場から排除してしまうようでは女性は安心して働くことができません

そんな企業ばかりになってしまうと、少子化が加速してしまう一方です。マタハラという言葉が一人歩きして、妊娠・出産する女性と職場の社員が対立することが問題視されていますが、重要なのはそういうことではありません。マタハラが半ば当然のように起こる企業や社会の枠組みそのものに問題があるのです

そうした視点からの抜本的な対策がなされない限り、マタハラはなくならないでしょう。

参考 Mocosuku編集部 2014.12.18

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