女性に多い→脊柱側弯症の症状とは?

健康診断のレントゲン検査で指摘されることもある「脊柱側弯症」についてご存知でしょうか? 病気なのか、放っておいてよいものなのか、あまり聞き慣れない名前だけに、なんとなく不安な気持ちになる人も多いと思います。側弯症と診断された時、身体はどのような状態になっているのでしょうか。疾患の約85%は女性です

脊柱側弯症はどんな状態?

私たちの身体の柱となっている背骨は、医学的には「脊椎」と呼ばれ、首の部分で7個の頸椎、胸の部分で12個の胸椎、腰の部分で5個の腰椎が連なり、形成されています。

正常な脊椎は身体を正面からみると真っ直ぐで、横から見ると頸椎は前に、胸椎は後ろに、腰椎は前にS字状のカーブを描き、姿勢をつくっています。しかし、脊柱側弯症は正面からみると真っ直ぐなはずの脊椎が、10度以上曲がっている状態です

頸椎側弯症」や「胸椎側弯症」と診断されることもありますが、これはどこが曲がっているかによるものです。

◆側弯症の原因

脊柱側弯症の原因は、大きく2つに分けられます。

機能性側弯症… 不良な姿勢や腰椎椎間板ヘルニアなどの痛みによるもの
・特発性側弯症… 脊椎自体に異常があり、姿勢を変えても矯正できないもの

機能性側弯症の場合はゆがみの元となっている要因を取り除けば改善する場合があります。一方、特発性側弯症は先天性のものやケガなど外傷によるもの、乳児期~思春期までの成長期に指摘されるものが含まれ、8~9割は現在でも原因不明と言われています

単に「側弯症」というと、子どもに見られる脊椎のゆがみを意味することも多く、日本での発症頻度は1~2%程度ですが、加齢と共に徐々に進行し大人になってから指摘されるケースもあります

◆こんな症状には気をつけよう

側弯症には程度があり、軽度の場合は自覚症状が全くないケースも多くあります。ゆがみの大きさによっては、通常は真っ直ぐなはずの背骨が外見上も曲がっていたり、肩や肩甲骨、ウエストの高さが左右で違うといった症状が現れます。胸郭が楕円形になり、左右どちらかの肋骨が他方より目立つこともあります。女性の場合、バストの位置や形が違って見えることもあります

肋骨の間隔が不均等になると肺機能が影響を受ける場合があり、これによりスポーツをするのが難しくなるかもしれません。

進行すると背中や腰の痛みがでることがあり、重症になると脊椎のゆがみによって内臓が圧迫されるため、呼吸困難など心臓や肺に負担が及ぶこともあります
ただし、側弯症がすべて進行性というわけではありません。成長期には悪化しやすいとも言われますが、軽度の側弯のまま成長期を終えることも多く、原因によっても進行度は変わってきます。

◆治療と対策

軽度側弯症の場合には定期的に経過を確認して、進行を見逃さないことが大切です。年齢や症状によって変わりますが、ゆがみが25度前後から装具を使って矯正する治療法の適応となります

また、高度側弯の場合は手術も検討されます。日常生活の中で鞄の持ち方に気をつけたり姿勢を意識したりという対策は、広い意味で身体の負担を軽減させるために有効ですが、脊柱側弯症の改善につながるかどうかは、まだ明らかにされていません。残念ながら予防方法は確率されていないのが現状。その分、早期に発見し正しい治療を受けることや、適切に経過を観察することが重要ですが、完治するのは難しいです

もしも脊柱側弯症と診断された時や、なんらかの自覚症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

参考 mocosuku woman 2015.09.28

【関連する記事】