女性に、特に多い頭痛とは?

女性に多く見られる「片頭痛」

頭の片側だけがズキンズキンと脈打つように痛む片頭痛は、女性に多い頭痛のひとつです20〜40代の女性に多くみられ、30代の女性では5人に1人がこの症状で悩まされているとされています遺伝的な要素も強く、母親が片頭痛の場合、7割以上の確率で子どもも片頭痛になるといわれています

片頭痛は非常に痛みが強く、吐き気や嘔吐、光や音に過敏になるなどの症状をともないます痛みは4〜72時間続き、身体を動かすと痛みが増すため、仕事や学校、家事などに影響が出る場合も少なくありません

原因はまだはっきりと解明されたわけではありませんが、頭蓋骨の中にある血管が広がることで、周囲の神経が刺激され、炎症を起こすためだと考えられています

片頭痛には「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」の2種類があります前兆がある人は20〜30%といわれ、頭痛が起こる前に、視野の一部が見えにくくなったり、チカチカしたフラッシュのような光が現れたりします手足がしびれたり、感覚が鈍くなったり、言葉が出にくくなる言語障害がみられる場合もあります。前兆は15〜30分程度で終わり、その後、頭痛が始まります
■女性に片頭痛が多い理由

片頭痛が女性に多いのは、女性ホルモンであるエストロゲンの影響だと考えられていますエストロゲンは生理周期に合わせて増減しており、月経がはじまる前に減少していきます片頭痛はエストロゲンの血中の濃度が急減するときに起こりやすいため、月経前2日から生理3日目までに多く発症する傾向があります

妊娠中は女性ホルモンが安定しているため片頭痛は起こりにくくなりますが、出産後ホルモン分泌が元に戻るとまた起きるようになります更年期の間はエストロゲンの数値が不安定になるため、頻発することがあります閉経後はエストロゲンの分泌がわずかになるため頭痛の頻度は減り、痛みの度合いも軽くなることが多いようです

なお、片頭痛の治療薬であるトリプタン製剤には、血管を収縮させる作用があります。前兆のある片頭痛を持っている女性の場合、経口避妊薬の併用や喫煙で脳血管疾患のリスクが上がりやすくなるので注意しましょう
■頭痛の対処法

女性に多い慢性頭痛には片頭痛のほか、緊張型頭痛があり、それぞれ対処法が異なります。

片頭痛は血管の拡張が原因で起こりますので、冷やすことが有効です動くと痛みがひどくなるので静かなところで安静にしていましょう。血管を収縮させる作用のあるカフェインを摂るのも有効です

緊張型頭痛は首や肩の凝りが原因で起こりますので、固まった筋肉をほぐして温め、血行をよくすることで緩和できます。マッサージや入浴、軽い運動もおすすめです

また、どちらの頭痛もストレスは大敵。リラックスを心がけましょう

※片頭痛は「偏頭痛」と表記することもありますが特に区別はなく同じ病気を指すので、ここでは表記を「片頭痛」に統一して解説しています。

ヘルスケア大学2016.03.18

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