女子高生がLINEでやっていること

街中で見かける中高生は、手にスマホを持ち、忙しそうに画面を触っています朝から晩までその手が離れることはありません。それほど夢中になって何をしているのか、気になる大人は私だけではないでしょう。
実は、彼らは大人の知らない遊び方をしています。今回は、特に10代に人気の「LINE」で何をしているのか、中高生の娘を持つ筆者が紹介します。
■ 「かまちょ」には「ぐるちゃ」で「スタ爆」

いつの世も、若者にとって友情は最重要事項です。利用するツールが手紙から電話、スマートフォンへと変わっても、目的は友人とのコミュニケーションです。中でもLINEは、短い文やユニークなスタンプで早いテンポで会話ができるため、中高生に大人気です

LINEでは、どんな会話が交わされているのか。女子高生たちのLINEのトークを再現してみます。

A子「ひまー。誰かこちゃしてー」
B子「かまちょかよ 鬼うざ」
C子「それなw」
A子(スタ爆)
B子(スタ爆)

通訳します。

A子「ひまなので、誰か1対1のトークをしてください」
B子「かまってほしがる人なのですか。とてもうっとうしいです」
C子「その通りですね(笑)」
A子(号泣しているスタンプを連打)
B子(嘲笑うようなスタンプを連打)

「スタ爆」は「スタ連」とも呼ばれ、トークルームにスタンプを続けて何度も打つことです

盛り上がると連打し合うため、グループトークの場合は通知が鳴りやまないことになります。でも大概の女子高生は「通知はオフってるから平気」なのです

また、「スタ爆」は友だちのタイムライン投稿にスタンプを押しまくることも指します。スクリーン上の通知欄を埋め尽くすまで押しまくります。スタ爆された相手は、即座にスタンプであふれた通知欄のスクリーンショットを撮り、「スタ爆ありがとー」とタイムラインに投稿して友情を確認します

■ 「不幸の手紙」は友情に絡んでハイブリッドに進化

なぜ手紙を友人に回させたいのか、あらためて考えると発生の理由が不思議なのですが、「不幸の手紙」は今も存在します。「この文をコピーして10人に回さないと、あなたに不幸が訪れます」といった文章が、トークからトークへとシェアされていきます

ケータイメールの時代に「チェーンメール」として受け継がれていた文化が、LINEでも行われているのです。

しかし、LINE時代はここにも友情が絡んできます。

このメールを受け取った人は私の大切な人です。あなたも本当に好きな人20人に回してください。回さないと友達や恋人が離れていきます」という、友情を盾に取り、不幸の手紙の要素を持つ形式が主流です

 この「友情リレー」と呼ばれるチェーンメールは、本当に友人がいなくなると信じて回す子と、真実を知っている子の間でいさかいになることもあります

また、「バトン」も盛んに回されます。バトンとは、質問がテンプレートになっているもので、自己紹介タイプ、友達の紹介文タイプ、恋愛に関するタイプなどがあります

答える人を指名したり、見た人は強制的に答える義務を負ったりと、さまざまです。とにかく質問数が多く、100問のロングバトンも珍しくありません。

 バトンというとmixiではやった印象がありますが、「スマホにあるいちばん古い画像を張る」という質問は、LINE時代ならではでしょう

■ 友情の証しを得るために「ブロック大会」開催

「LINEが重くなってきたから」「友達整理したいから」などの理由で行うのが「ブロック大会」です。

「大会」といっても開催するのは本人ひとりだけ。タイムラインで「ブロック大会します!」と高らかに宣言すると、ブロックされたくない友達は指定のスタンプを打ったり、コメントを入れたりします。とはいえ、反応しなかった友達でも、リアルで仲良しならブロックしないなど、あまり厳密ではありません。

要するに、ブロック大会をすることで「私たち、お互いに友情を感じているよね?」という確認を取りたいのです。しかし、それは子供同士でも周知の事実なので、あまり頻繁に行うと「あの子、かまちょでうざいよねー」と批判を浴びることもあります。

そして最近では、ブロック大会の終了宣言もしっかり行われます。「ブロック大会終了! この画像が見えている人はブロックされていません」という画像が投稿されたら、終了の合図です。そして、その投稿を見た友達から、次々に御礼のコメントが。

D子「ブロッコリーされてない! あざす!」

通訳します。

D子「ブロックされてませんね! ありがとうございます!」

鈴木 朋子

 東洋経済オンライン2016.06.04

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