奨学金返還→4割が苦しい

奨学金を借りている人の4割近くが奨学金返還について「苦しい」と感じており、非正規労働者では56.0%に上ることが2月29日、労働者福祉中央協議会(中央労福協)の調査結果から明らかになった奨学金返還が結婚に影響をおよぼしているという人も3割に上った

奨学金返還による生活設計への影響

「奨学金に関するアンケート調査」は2015年7~8月、勤労者を対象とした自記入式のアンケートとして実施。13,342人から回答を得た。

学生時代の奨学金制度の利用状況は、若い層ほど利用者が多く、34歳以下の利用者は53.2%と半数以上あった奨学金の借入総額は、平均312.9万円。月の返還額の平均は、1万7,206円。返還者の1割強を占める借入総額が500万円以上の層では、月3万円以上返還している人が4割弱あった

奨学金返還の負担感については、39.0%が「苦しい」と回答。雇用形態別でみると、正規労働者でも36.8%、非正規労働者では56.0%に達した

奨学金の返還が生活設計に影響をおよぼしているか、ライフイベントごとにたずねた結果では、「結婚」への影響がもっとも高く31.6%であった。このほか、「持ち家取得」27.1%、「仕事や就職先の選択」25.2%、「子育て」23.9%、「出産」21.0%のいずれも2割を超え、影響が多岐に及んでいる実態が浮き彫りとなっている

結婚への影響は、借入額が多いほど大きくなる傾向にあった。正規労働者では500万円以上、非正規労働者では200万円以上の借入額があると、「結婚に影響している」という回答が半数近くに上昇している

《リセマム 奥山直美》

リセマム  2016.03.01
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