太陽光発電→農村の再生モデルに

熊本空港から車で1時間弱、棚田と重なるように、急斜面に太陽光パネルが広がる。熊本県山都町水増(みずまさり)の人口はわずか10世帯18人、平均年齢は71歳。親子でつくった自然エネルギーの会社が、集落を動かした

――壮観です。自然エネルギー景観百選があったら、きっと選ばれますね。

農林水産省の棚田百選も近くにあります。この集落は800年の歴史がありますが、人口は戦後最盛期の5分の1以下、耕作をやめた農地は半分以上。太陽光パネル8千枚を並べたこの場所も、もともとは牧草地でした。この土地で、住人たちはメガソーラーをしたい企業を募集したんです

――そこに名乗り出た?

「私たちは発電会社のテイクエナジーコーポレーションを立ち上げたばかり。実績はない。でも、夢はあった。全国の農村集落の再生モデルになるようなソーラーパークを一緒につくりたい。東京の大企業を含む14社から選ばれました

――なぜ、太陽光なのですか。

「長男の一真に言われたんです。おやじ、手伝ってくれよ、って。一真は震災前から脱原発を志向し、LED照明を売る会社をしていた。私も、福島第一原発事故の被害を知り、原発は日本にいらないと初めて思いました。経済か、人間の命か。いちばんは命です

参考 朝日新聞デジタル 2015.01.07

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