太陽パネル→いまからでもペイする?

環境のため、節電のため、将来のため……、いろいろよさそうなので設置してみたい太陽光パネルでも、最近は売電価格の引き下げなど、後ろ向きな情報が多くなっているようです。いまや太陽光発電は時代遅れなモノとなってしまったのでしょうか? 分からないことがいっぱいの太陽光発電について、太陽光発電マニアである筆者の経験をもとに3つのポイントで整理してみたいと思います。

■太陽光パネルってどれくらい持つの?

屋根の上に設置する太陽光パネル。「太陽電池パネル」とか「太陽電池モジュール」なんて言い方もしますが、人工衛星などに使われていることからも想像できるとおり、理論的には半永久で使えるものなのです。もっとも性能面では経年劣化があり、10年で5~8%程度出力が落ちるといわれていますが、石を投げつけた…などの衝撃がないかぎり、30年程度は問題なく使えます

実際、京セラが1984年に千葉県佐倉市に実験的に設置した国内初の大規模な太陽光発電システムは31年経った現在でも稼動しているので、そうした寿命を証明してくれています

なお、各メーカーは10~25年の出力保証という制度を導入しており、トラブルが起きても大丈夫な形になっています

■中国製などの安い太陽光発電ってどうなの?

メガソーラーなどの大規模太陽光発電システムは別として、住宅の屋根に設置する太陽光発電は現在もシャープ、京セラ、三菱電機、パナソニック、ソーラーフロンティアなど日本メーカーのものが主流です。とはいえ最近は中国製の安い製品が出てきているので気になるところ。でも、100万円近くかかる高い買い物ですから、安かろう悪かろうでは困ります。実際、こうした中国製の安い製品は問題ないのでしょうか?

そもそも、日本メーカーのものでも国産の太陽光パネルはほとんどなくなってきており純国産で生産しているのは昭和シェル石油子会社のソーラーフロンティアくらいですそして大半は中国で生産しているので、中国製だからダメという論理はないはずです。ただし、販売体制、設置工事の体制、そしてサポート体制、保証や保険は重要です。格安ではあっても、すぐに日本から撤退してしまうような会社の製品だと、後々保証が受けられなくなってしまう可能性もありますから、そうした点も価格と同様にチェックして選ぶのがいいと思います

■売電価格が下がってもペイできるの?

住宅の屋根に設置した太陽光パネルで発電した電気は、まず自宅で利用し、余ったら電力会社に売電するシステムになっています。この売電価格は買電価格よりも高く設定されているため、多く売ればそれなりに利益が出る仕組みになっています。この高い売電価格は太陽光発電普及促進のために2009年に導入されたものですが、その価格は年々下がってきており、当初1kWhあたり48円だったのが、33円(地域によっては35円)となってしまい、今後も下がることが予想されます

ただし、いま設置して33円が適用されると33円のまま10年間続けられるルールとなっています。また48円当時と比較すると、太陽光発電システムの価格自体が半額近くにまで下がっているので、その点も一緒に考える必要がありそうです

確かに10年でペイするのは難しいかもしれません。でも、太陽光発電の導入はペイすることだけが目的ですか? 目的は人によって違うかもしれませんが、震災など、いざというときに利用できるエネルギーであることは重要なポイントだと思います

また今後、エネルギー価格が急上昇した場合でも、屋根で電気がつくれ、それが利用できるというのも大きな安心材料でしょう。そしてもちろん環境のためにも役立つ太陽光発電です
もし、お金だけが目的であれば、あまりお薦めできる状況ではなくなってきましたが、お金とは異なるメリットがたくさんあるのが太陽光発電なのです

参考 SUUMOジャーナル 2015.09.08

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