太陽の磁場→「京」で再現

太陽の表面で周囲より温度が低く、磁場が強い黒点は約11年周期で増減を繰り返しているが、千葉大と東京大の研究チームはスーパーコンピューター「京(けい)」を使ったシミュレーションで、黒点を生みだす太陽磁場の周期的な変動を再現することに成功した

太陽活動の指標とされる黒点が、なぜ周期的に増減するかは分かっておらず、解明に向けた手掛かりになるという。論文は25日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

太陽中心部で起きている核融合で生じた超高温は、外側の水素やヘリウムのプラズマガスに対流を生じさせ、対流によるガスの動きが磁場を生み出しているガスは無秩序に動いており、従来のシミュレーションでは11年周期の磁場の変化を再現できなかった

千葉大の堀田英之特任助教らは新たに開発した計算手法と京の高性能を生かし、複雑に動くガスや磁場の変化を計算した。その結果、無秩序に動いていた小規模なガスの乱流が磁場によって抑えられ、次第に秩序を持った大規模なガスの動きや磁場を生成することが分かった

堀田特任助教らが50年に相当する期間を計算したところ、実際の太陽と同じように約10年単位で磁場が周期的に変動したり、N極とS極が反転したりする様子が見られた

時事通信 2016.03.25

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