国産の翼→飛躍めざすMRJ

世界最大級の航空機の展示会「パリ航空ショー」で、国産初のジェット旅客機、MRJを開発する三菱重工業の子会社が、アピールに力を入れている欧米メーカーの「下請け」に甘んじてきた日本の航空機産業の期待を一身に集めるプロジェクト。この産業がものづくりの新たな柱に飛躍できるかの試金石となる。

■認知度上昇、世界へ売り込み

サンクスフォーカミング!(よく来てくれたね)」。三菱航空機の営業担当者が、MRJのブースを訪れた欧州の大手航空会社の幹部らと、がっちり握手を交わした。「少しやせた?」。冗談を言い合い、会議室に消えていった。

15日から開催中のパリ航空ショー。航空機メーカーや航空会社などの関係者が集うひのき舞台だ。メーカーは飲食もできる豪華なブースを構え、精力的に商談を重ねる。MRJのブースではカウンターで職人がすしを握ったり、日本酒を振る舞ったりしていた。営業担当者は「例年より人が多く、認知度が上がっている印象」と話す

MRJが参入する100席以下の小型機の需要は、アジアを中心に急増が見込まれる。今はカナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルの2強が大半をおさえるが、三菱は今後20年間で約5千機の需要があると見込み、5割のシェア獲得をめざす

売りは現行のライバル機より燃費が2割よい点だが、競争は激しい航空ショーでボンバルディアは、開発中の新型機の性能向上を発表。旅客機部門トップのフレッド・クロマー氏は「我々は技術的にも経済性でも有利にたっている」と自信を見せた

参考 朝日新聞デジタル 2015.06.18

【関連する記事】