喘息治療の効果と副作用

喘息の治療で欠かせないのが、ステロイド薬を主とした吸入薬です。使用すると喘息症状が回復しますが、副作用をともなうことはないのでしょうか。ここでは、喘息の治療薬の効果と副作用についてご紹介します。
■治療の主役は吸入ステロイド薬

喘息治療では、気道の炎症を抑えるアプローチと、気道を拡げるアプローチの両方が必要です。詳しくは、「喘息治療の2つのアプローチと薬の種類」 (/article/011802/)で解説していますのでご覧ください。

炎症を抑える治療という観点から、強い抗炎症作用が期待できる吸入ステロイドは喘息治療には欠かせませんステロイドと聞くと、副作用を心配する人も多いかもしれませんが、吸入ステロイドを使用した治療法は、世界中の喘息治療のガイドラインで治療薬として推奨されています
■吸入ステロイド薬の特徴と副作用について

特徴吸入ステロイドは気道の炎症を抑えて、喘息の発作を“予防する薬”です毎日継続的に続ける必要がある長期管理薬(コントローラー)です特徴として、吸入ステロイドには即効性がありません。使用を始めて3日〜1週間ほど効果が現れますが、使用を途中で辞めてしまうと効果が得らないので、喘息症状が現れなくても毎日使用を続けることが大切ですこの長期管理薬(コントローラー)を使用するのが喘息治療の基本です

副作用についてステロイドと聞くと副作用を心配する人も多いですが、吸入ステロイドは気道に直接薬が届くので、内服薬と比べ身体への負担が少ないのです。実際、内服薬と比べて薬の使用量は100分の1ほどですが、吸入後は口の中に薬が残ると、口腔カンジダ症や声嗄れなどの部分的な副作用を招く可能性があるのでうがいをして洗い流す必要があります

医師の指示通りに正しく薬を使用すれば、炎症を抑える力が十分に期待できます。なお、妊娠や授乳中の吸入について心配する女性も多いですが、吸入ステロイドによって、母体や胎児、乳児に対して悪影響がもたらされたというデータはなく、安全性が高い薬であるといわれています。参考までに、「妊娠中の発作は危険!妊婦の喘息が胎児に与える影響」 (/article/011796/)の記事もご覧ください。
■吸入方法

喘息治療の主役とも言える吸入薬には以下のタイプがあります。

エアゾール製剤薬剤が噴霧するため、強く吸い込まなくても吸引ができますが、噴霧に合わせて薬を吸い込む必要があるので慣れが必要です。スペーサーという吸入補助器具を使用する方法もあります。

ドライパウダー製剤、霧状の薬剤円盤状のディスカスという器具で薬剤を吸い込むタイプの薬です。吸引の確認や薬の残量の確認が簡単です。エアゾールタイプのように、噴射と吸入のタイミングを合わせる必要はない上、吸入する力の弱い子どもや、お年寄りでも容易に吸入できるメリットもあるため、最近多く使用されているタイプです

電動ネブライザーエアゾールタイプやドライパウダータイプの使用が難しい子どもの喘息治療によく用いられます。吸入薬を専用の器具の中に入れて、空気を加圧し、それを噴出させることで液体の薬を霧状にして吸入することができます。

口にしっかりとくわえることができない乳幼児などは口と鼻をマスクで覆って吸入します

提供元:   ヘルスケア大学2016.05.05

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