台湾の鴻海って、どんな会社?

アップル下請けで成長 連結売上高15兆円

 なるほドリ シャープを買収する台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業って、どんな会社?

 記者 電機メーカーなどから、スマートフォンやパソコンなどの生産を請(う)け負(お)っている企業で、電子機器の世界最大手です1974年に、郭台銘(かくたいめい)会長が台湾で設立しました。自社ブランドの製品は持っていませんが、主力子会社の「フォックスコン」が、米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の生産を請け負っていることで知られています有名メーカーの「黒衣(くろこ)」のような存在で、関連会社は200社以上、従業員は約106万人。2014年12月期の連結売上高は約15兆円で、日本の電機メーカー首位の日立製作所の連結売上高(9兆7619億円、15年3月期)を大きく上回っています

 Q 生産を請け負う企業がなぜそこまで成長したの?

 A スマホやパソコンなどのデジタル機器は進歩が速く、電機メーカーがすべてを自前の工場で製造しようとすると、製造設備の導入や従業員の教育が追いつかず非効率となりますデジタル機器の急速な普及とともに、注文通りに生産することに特化した企業への需要が高まり、関連部品メーカーが集積(しゅうせき)していた台湾を中心に発展したのです鴻海はアップルの注文を得たことで急成長しました

 Q 鴻海の評判は?

 A 短期間で製品化して、手ごろな価格で大量生産することでは定評があります10年ごろに中国国内の工場で従業員の自殺が相次ぎ、「軍隊式の厳しい管理が原因」と批判を浴(あ)びたこともあります

 Q 今後の戦略は?

 A 主力工場のある中国の人件費上昇で、成長が頭打ちになるとの危機感は強いようですシャープを傘下(さんか)に収めて開発力を高め、「下請(したう)け」からの脱皮(だっぴ)を目指しているといわれています。(中国総局)

参考 毎日新聞  2016.02.26

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