厳しい経営→築地の仲卸業者

仲卸は築地に7社ある卸業者から、直接魚を買える鑑札を持った業者のことである

売買参加権の鑑札を持たない業者は、この仲卸を通じてしか魚が買えない。卸→仲卸→小売店→消費者という流れを経て魚が売買され1回の商いあたり1割から3割の利益が上乗せされる。仲卸と小売の間に、「納め屋」という仲介業者がさらに挟まる場合もある。

たとえば卸業者がキロ700円で鮭を売ったとしよう。これを買った仲卸は原価の700円に1割の利益を上乗せし、770円で小売店に売る。小売店はこれに3割から5割の利益を乗せ、1000円から1200円程度で売るのだ。

仲卸の経営者たちも、自分たちが衰退産業であることは自覚しているバブル期、2億円で取引された仲卸の鑑札は、いまや700万円程度にまで暴落。今の仲卸は半分以上が赤字経営の零細企業で、豊洲への移転が実現した際には、600社ある仲卸業者の半分近くが廃業する見込みだ。

参考 週刊ポスト2014年5月9・16日号

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