原油価格40ドルで得する人、困る人

原油価格下落の影響でアイスクリームを食べられない事態となっているケースがある。

南米ベネズエラのメリダにあるアイスクリーム店「コロモト」は約900種類ものフレーバーを取りそろえていることで知られるが、牛乳不足のため繁忙期の昨年11月に休業を余儀なくされた同国のインフレ率は世界最高の64%。それが原因で牛乳が不足している

これは産油国の窮状を示す一例だ。一方で、米国などの石油消費国は恩恵を受けている。調査会社ウォーズ・オートモーティブ・グループによれば、昨年12月は乗用車よりガソリン消費量の多いトラックの販売が好調だった。

ベレンベルグ・バンクのリポートによると、2008年の世界的リセッション(景気後退)後で最大のエネルギー価格下落を背景に、富と権力が産油国から石油を消費する先進国へと移行し、これによって世界がより安全になる可能性がある

米国のシェールオイル供給急増やアジア・欧州での需要後退、ドル相場の上昇が5年半ぶりの安値を付けた原油価格をさらに押し下げている

約1200億ドル(約14兆4000億円)を運用するUSバンク・ウェルス・マネジメントの投資担当シニアストラテジスト、ロブ・ハワース氏(シアトル在勤)は、原油価格が1バレル=40ドルを割り込むこともあり得ると指摘する

参考 Bloomberg 2015.01.08

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