原子力分野の協力→イラン大使日本へ期待

核開発問題をめぐる経済制裁が解除されたイランに、今、各国が注目している資源大国イランの巨大な市場に日本はどう向き合ったらいいのか、『NEWS ZERO』の村尾キャスターが、駐日イラン大使に聞いた

村尾「よろしくお願いします」
大使「すごい雪ですね」
村尾「イランでも雪は降りますか?」
大使「降りますよ。特に今年はすごいようです」

首都圏に大雪が降った18日、村尾は都内にあるイラン大使公邸を訪ねた。実はこの前の週末、イランは核開発をめぐる問題で、大きな節目を迎えた。去年7月の合意に基づいて、イランが、開発を制限する作業を完了。これを受け、10年近く続いた経済制裁が解除されたのだ。制裁解除の影響は-。村尾は、日本に来て4年目となるナザルアハリ大使に話を聞いた。

村尾「この経済制裁解除、イランにとってはどのような意味?」
大使「どのイラン人に聞いても(制裁は)抑圧的で、非合理的なものだったと話すでしょう制裁の解除という決断を下した欧米諸国に対し、皆とても喜んでいます

昔から親日国のイラン国民の間では日本製品への信頼感は厚い医療や鉄道技術への評価も高いが、イランが最も重要視している日本の技術は、意外なものだった

村尾「私たち日本に期待することは何でしょうか」
大使「原子力の分野での協力です
村尾「2011年に私たちは福島の原発事故を経験しました。原子力の安全性について我々の間に議論があるのですが、そこは信頼性、日本の技術は高いと考えているのでしょうか
大使「日本は世界でも高い技術力を持っています。イランも日本も地震多発国です。地震に関して、日本は経験があるので、協力してほしいと思っています

天然ガスの埋蔵量は世界1位、原油も世界4位。そして人口は7800万人と中東でも屈指のイラン市場。しかし、去年11月に首都テヘランで行われた自動車見本市には日本からの参加はなく、中国やインドの出展が目立った。

さらに、今、中東を訪れている中国の習近平国家主席は、この後、イランも訪問する予定だ

巨大な市場を狙ってすでに競争を始めている各国に差をつけられた日本。巻き返しを図ることはできるのか。大使はこんな注文をつけた。

大使「日本の企業は、他の国の企業と同じようなスピード感を持って仕事をするべきです。イラン市場に参入した他の国の企業がどうなるかを見ているのでしょう。しかし、リスクを考えすぎると、イランにおけるチャンスを失う可能性もあります

イランへの制裁解除を契機に、欧米や中国はせきを切ったようにイラン市場に参入し始めている。日本も遅れをとってはならない局面だが、ナザルアハリ大使は、「日本とは今まで良好な関係を築いてきたし、人々は礼儀正しく、日本製品は品質もいい。競争力は十分あるのだが、唯一の問題点はスピード感。意思決定が遅い」と指摘した

日本は意思決定に時間がかかるというのはよく海外で耳にする話。日本の向き合うべき課題の1つだ。

参考 NNN 2016.01.22

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