北朝鮮→大気圏再突入「試験に成功」

北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、長距離弾道ミサイルに必要な大気圏再突入に関する「環境模擬試験に成功」と報じた。試験は金正恩(キムジョンウン)第1書記が指導。正恩氏は「早い時期に核弾頭爆発試験と核弾頭装着が可能な様々な種類の弾道ロケット(ミサイル)の試験発射を断行する」として、関係部門に準備を指示した

朝鮮中央通信によると、模擬試験の結果、すべての技術的指標を満たし、大陸間弾道ミサイルの弾頭が大気圏に再突入する際の信頼性について「確固たるものに担保できるようになった」という。北朝鮮は今年1月までに過去4回にわたって核実験を行っているが、核弾頭爆発試験の具体的な内容については伝えていない。

長距離弾道ミサイルを完成させるためには、核弾頭の小型化に加え、大気圏に再突入する際に発生する高熱や衝撃、振動などから核弾頭を保護する技術が必要になる韓国国防省は核弾頭を小型化する能力については「相当な水準」に達しているものの、大気圏に再突入させる技術について同省報道官は15日の記者会見で「確保できていない」と述べた

一方、北朝鮮メディアは9日、正恩氏が「核弾頭を軽量化し、弾道ロケットに適した標準化、規格化を実現した」との発言を報道。今回は大気圏再突入の技術力を誇示し、核弾頭爆発試験や弾道ミサイルの発射も宣言した。米韓合同軍事演習に対抗するとともに、朝鮮半島の緊張をさらに高めるねらいがあるとみられる。(ソウル=東岡徹)

朝日新聞デジタル2016.03.15

  images-3-48-150x150images

【関連する記事】