別府→留学生日本一街はどう変わったか?

大分県別府市は温泉湧出量・源泉数ともに日本一を誇る。この温泉都市にはもう一つ日本一がある。人口に占める留学生の割合が全国の市区で最も高いことだ(同市調べ)。

留学生の多い理由は、2000年に開校した「立命館アジア太平洋大学」の影響が大きい。11月1日現在の総学生数は5796人いるが(大学院生等含む)、国際学生は約2659人いる。

内訳はアジア系が圧倒的多数を占め、トップが「中国」の542人。以下、「韓国」が499人、「ベトナム」が423人、「インドネシア」が261人「タイ」が222人と続く

住んでよし 訪れてよし アジアを結ぶONSEN都市」をキャッチフレーズに町づくりを進める別府には強力なライバルがいる女性に人気の高い湯布院温泉だ。日本人団体客を主なターゲットにしていた温泉街は1970年代後半から観光客が減りはじめ、寂れていった

「終わっている」とささやかれた時期が続いたが、21世紀に入り少しずつ活気を取り戻しているその原動力となったのは留学生たちだ。彼らが温泉街の通訳や観光ガイドを務めることで、海外、とくにアジアからの観光客が大勢訪れるようになった
外国人観光客は1人当りの消費額が日本人よりも高い。宿泊客で1.37倍、日帰り客で2.54倍だ(市の「平成24年観光動態要覧」より)。2011年には別府港第4ふ頭が完成。大型クルーズ船が接岸できるようになり、富裕層の姿も増えている

人が人を呼ぶのだろう。別府駅の「北高架商店街」はオシャレな雰囲気の店がオープン。昭和な雰囲気とアートが融合した町として、じわじわ人気を集めている

シャッター通りと化した商店街の空き店舗を低額で貸し出す施策も行っていて、学生たちや卒業生らは故国の料理店や雑貨店を開いた韓国、タイ、インドネシアのバリ、インド……これらの料理は入湯後の観光客の楽しみの一つになっている

ここ数年、観光業者の間ではイスラム教徒をターゲットにした「ハラル市場」が熱いが、イスラム教で食べることを許された食材(ハラル食品)だけを使った飲食店が大分県別府市に2012年オープンしている(店主は別府大学卒業のバングラデシュ人)。

日本の文化の良さを外国人旅行者が知りリピーターが増えるようになれば、多くの観光地が活気づく。その先駆者として別府は新しいモデルを築くことができるだろうか

参考 タウンネット 2014.12.05

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