出雲大社が外国人客に不人気のナゼ

観光庁がまとめた宿泊旅行統計調査によると昨年の外国人観光客の宿泊人数が一番少なかった県は島根だった。計3万8670人で、調査が始まった07年以来9年連続の最下位である

 島根は歴史好きに人気の出雲大社がありながら、この結果は意外や意外。ちなみに3年前に出雲大社と式年遷宮が重なった伊勢神宮を擁する三重県は38万人島根の10倍だ

「フランスやタイ、台湾、マレーシアなどのメディアの方を招待して本県を海外に紹介してもらい、割引サービス付きの旅行券を外国人向けに発行しています。旅行券はとくに香港の方に人気で、15年は1万6000人と宿泊者が倍増しました」(三重県海外誘客課)

伊勢志摩サミットで注目を浴び、その差はますます広がるだろう。

■「日本人のよそ者に来てほしくない」

もちろん島根も努力しており、「外国語を使った観光HPを開設。韓国や台湾、タイなどの旅行会社と契約して誘客をはかっています」(島根県観光振興課)と説明する外国人宿泊客が少ないのは飛行機とフェリーの国際定期便がないことが大きいと主張するが実は受け入れ態勢も問題だ。県内の宿泊施設にアンケート調査したところ、6割が「(外国人を)受け入れる意向はない」と回答。観光振興課は「日本人の宿泊者数が368万人以上いるため、外国人まで想定していないようだ」と分析する。

島根はスサノオのヤマタノオロチ退治神話のほか因幡の白兎の伝説などで知られる「神話のふるさと」。外国人を呼べるはずだが……。

県民性に詳しい「ナンバーワン戦略研究所」代表の矢野新一氏が言う。

島根県民はマジメな性格で、出雲地方を中心に超がつくほど保守的かつ排他的なのです年に一度神様が集まる神聖な場所だから、日本人のよそ者にさえも来て欲しくない。観光業の人も外国人が来ると英語を勉強しなきゃならない、それは面倒くさいという考え。こうした気質を改めるにはあと10年はかかりますよ」

“大和民族偏重主義”ということか。

日刊ゲンダイ2016.05.25

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