出産全検査→意志決定はどう進める?

いま日本では、少子高齢化や晩婚化、生涯未婚者の増加に伴う出生数の減少が問題となっています。なかでも子どもに先天異常のリスクが増加するといわれる高齢出産(女性の出産年齢が35歳以上)の世帯は増加傾向にあり、出生前診断を受けるか否かで悩む妊婦さんは多くいます
7月に1歳年上の会社員との再婚と妊娠を発表した歌手のSILVAさん(40)も、自身のブログで出生前検査を受けたことを告白。夫婦で考え、悩み抜いた末での決断だったことを明かしています。「出生前検査」の特性と、母親を悩ます事柄について考えてみたいと思います。

◆40代での出産が増加

厚生労働省が発表している平成26年の人口動態統計月報年計の概況によると、同年の出生数は100 万 3532 人で、平成25年の102 万 9816人より2万6284人減少しています出生数を母の年齢別にみると、20~39歳の各階級では、前年より減少していましたが、19歳以下および40歳以上の各階級では前年より増加していました

ここで気になるのが、母親の出産年齢が高くなるとともにダウン症など染色体異常の発生率が増加する、といわれる点です。

確率としては以下のように言われています。
21トリソミー(ダウン症候群)
20~30代前半=出生数1000に対して先天異常となる確率は1
35歳=出生数380に対して先天異常となる確率は1
40歳=出生数100に対して先天異常となる確率は1

出生前診断を選択する高齢出産の母親が増えている背景には、上記のような確率の上昇があります。しかし、そもそも出生前診断を受けるか否かで悩んでしまう妊婦さんも多くいます。

◆負担の少ない「母体血清マーカー試験(クワトロテスト)」

出生前診断には、超音波検査(エコー)やMRIなどの画像検査で胎児の身体の構造や機能異常を確認する検査、専用の注射器と針で羊水を抜き取り胎児の細胞を検査する「羊水検査」(妊娠15~17週)、専用の注射器と針で胎盤にある絨毛を抜き取り、染色体の数や構造の異常を検査する「絨毛(じゅうもう)検査」(妊娠9~11週)、妊婦から採取した少量の血液からタンパク質の濃度を測定。4つの成分を分析し、先天異常の確率を調べる「母体血清マーカー試験(クワトロテスト)」があります

現在もっとも普及しているのは、母体への負担も少なく、簡便に疾患の確率を算出できる「母体血清マーカー試験」です。SILVAさんもこの検査を受けたということです。検査時期は妊娠15~21週の間で、10日ほどで結果が出ます(費用は1~2万円ほどです)

参考 Mocosuku Woman 2015.10.06

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