保育士不足→私立保育園は給料が安い

 待機児童の解消に向け、全国に保育所が作られ、保育士不足が深刻になっている。そんな中で、クローズアップされてきたのが「潜在保育士」の存在だ。保育士の資格があるのに、保育士として働いていない人たちのことだ。

 「保育士への就業を希望しない理由」(複数回答可)で最も多かったのが、「賃金が希望と合わない」(47.5%)。約過半数が選択しており、「他職種への興味」(43.1%)や「責任の重さ・事故への不安」(40.0%)を上回っている。若い年代ほど回答率が高く、20代では57.9%、30代では56.0%を占めていた。

   保育士資格保有者を対象に厚労省が行った別の調査では「資格なしの人と給与差がない」「資格を持つ専門職としては安く、コンビニやスーパーのバイトよりも時給が安い」「給料見直しで給料が下ってきている」といった給与面での不満が多く挙がっていた。

   保育士の待遇状況を知るには、まず保育所の種類を理解する必要がある。保育士が働く保育所は大きく分けて「認可保育所」と「認可外保育所」がある。前者は都道府県が定めた基準を満たし自治体が認可している施設で、全国に約2万3000か所(平成24年3月1日現在)存在する。「認可保育所」はさらに、地方自治体が運営する「公立保育園」と、社会福祉法人や企業などが運営する「私立保育園」に分けられる。施設数はほぼ同数だが、正規職員としての給料には大きな差がある

   公立保育園で正職員になる場合は、地方公務員として働くことになる。給料も公務員としての金額だ

23年度実績で公務員保育士の平均月額給与は31万2206円。年間平均給与額は約628万円(諸手当を含む)となっている。一方、私立で働く保育士は月額給与は平均21万4200円、平均年収は約315万円(短時間労働者を除く)。

参考 FCASTニュース2013.1027

(続く)

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