体にいい機能食品→店頭に

 「健康に効果がある」と企業の責任で表示できる機能性表示食品の、店頭での販売が16日に始まった。企業にとっては、国からお墨付きをもらう特定保健用食品(トクホ)より手軽に発売できるメリットがあり、新商品が今後相次ぐ。ただ消費者団体からは、効果や安全性について疑問が出ている。

届け出だけで表示OK

キリンビールが16日に発売したノンアルコールビール「パーフェクトフリー」。「難消化性デキストリン」という成分で、脂肪の吸収を抑えて糖の吸収を穏やかにする、とうたう。

産声を上げたばかりの機能性表示食品を売り込もうと、同社は東京都中野区の本社前で試供品を配ってPRした。ただ、近くのスーパーを訪れた男性(68)は「従来のトクホとどう違うのか、よくわからない」

企業が力を入れるのは、もちろんメリットがあるからだ。キリンビールの布施孝之社長は「機能性表示食品の制度を使うことで、いい商品をスピード感をもって提案できる」と話す。

1991年に始まったトクホは消費者庁の許可を得るのに審査に時間がかかるため最短でも1年は必要だった。機能性表示食品は発売前に消費者庁に届け出るだけ。企業は速やかに新商品を売り出せる。アサヒビールも23日に同様のノンアルコールビール「アサヒスタイルバランス」を売り出す。

一方のサッポロビールは「国のお墨付きの方が信頼される」。トクホのノンアル「サッポロプラス」を5月末に発売。機能性表示食品は考えていない。

参考 朝日新聞デジタル 2015.06.17

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