住友金属鉱山→電池材子会社が本稼働

住友金属鉱山は24日、完全子会社の二次電池用正極材メーカーである住鉱エナジーマテリアル(本社・東京都港区、社長・阿部功氏)の楢葉工場を本格稼働させた。先月から順次設備を動かしており、同日全工程が稼働。現在はサンプル品を製造しており電池メーカーの認定取得を目指している。フル生産は16年度下期中が目標。現在、住友金属鉱山では愛媛県の磯浦工場でも正極材を生産。顧客であるパナソニックの増産要請に応えて福島県楢葉町の新拠点からも供給を始める

住鉱エナジーマテリアルが製造している正極材はニッケル酸リチウムの粉末。親会社である住友鉱山の磯浦工場から調達した水酸化ニッケルなどの粉末を混合・焼成し、粉砕して生産する。工場建屋は日本化学産業の福島第2工場を賃借。約70億円を投じて生産設備を導入した。敷地面積は2万4千平方メートル、建屋面積は3千平方メートル。楢葉工場で生産した正極材はほぼ全量がパナソニックのニッケルリチウム電池向けで、米テスラモーターズの電気自動車に用いられる
住友金属鉱山のニッケル酸リチウム正極材の生産能力は現在月間850トン。今後は楢葉工場のフル稼働を急ぐとともに磯浦工場での増産を進め、来年度内には月間1850トンまでキャパを高める
同日楢葉工場の竣工式が催され、関係者ら約40人が参加。住友金属鉱山の中里佳明社長や経済産業省の高木陽介副大臣らによるテープカットが行われた。中里社長は「来年度からスタートする次期3カ年中計の期間でニッケル酸リチウムの正極材は月間2550トンをターゲットにしている。顧客と相談しながら時期などを決める。まずは月間1850トンを着実に立ち上げたい」と話した。

鉄鋼新聞 2016.03.25

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