介護経験の男性→先生型が多い

自分の家族が介護をすることになって、女性自らが介護をすることも多いですが、やはり力が必要な場面などでは、男性のサポートがありがたいもの。ただそのサポートを受ける際、女性には理解しがたい男性特有の「介護の特徴」もあるので、そこをしっかりと押さえた上で男性の力を借りた方が良さそうです

◆介護を教えたがる「先生型」多し
東京23区内で、介護をしている家族を中心に、サポートを行っているNPO団体スタッフの女性Eさんは、これまで数多くの男性介護者と接し、実際の介護現場の話を聞いてきた、と言います。彼らには女性にはないある特徴があるのだというのです

介護を経験した男性にほぼ共通するのは自分の介護体験談を教えたがる“先生”になることです

Eさんが所属する団体では、介護を行っている家族を集めて、介護の悩みなどを相談できる交流会を開催するそうですが、女性は自分たちの意見を言い合うだけでなく、きちんと聞き合うのに対して男性は決まって自分の体験を一方的に、しかも「もっともらしく」教えようとするそうです

女性は現実主義だから、目の前のことにどう対応するかが大事だけれど男性はひとつのことにのめり込み、なかにはオタクとよべるほど物事を突き詰めていきがち。介護でも同様で、自分の経験はもちろん、さまざまな情報を収集し、かなり介護の深い知識まで得ている人もいます

そうした“先生”の授業は、ためになることもあるそうですが、行き過ぎる人もいるので困る、とEさんは続けます

知識が豊富だからか、話が長くなりがちなのも男性の特徴まあそういう場合は女性はほとんど聞いていませんが(笑)」

◆女性にはできない独自の介護を開発
ただEさんは、そうした男性特有の価値観がいい方向に働けば、女性ではできない優れた介護を可能にする、と補足します。
男性のなかには女性が苦手としがちな、ITを駆使した独自の介護をする人もいます。なかには、私の家にも是非取り入れたいと思うような、非常に素晴らしい仕組みもあります」

●介護者も安心して外出ができる
Eさんとも親しく、団体にもよく顔を出す、もともとIT関係の仕事をしていた男性介護者は、在宅介護をする母親の部屋に小型カメラを設置その映像をインターネット経由でiPadで常にリアルタイムで確認できるようにしています。在宅介護でも外出しなければならないこともあるなか、このシステムにより安心感を持って外出が可能になっていると言います。

●自力でもトイレに行きやすい
また、自宅の玄関や廊下には、人を感知して自動的にオンオフする照明を設置。夜中に身体が不自由な母親が1人で移動する際、母自身が照明を探すのは難しく、男性が起きて連れて行っていましたが、この照明にすることでわざわざ男性が起きる必要がなくなったといいます。
こうした男性たちの長所を生かすために、Eさんは「褒める」ことをおススメしていると言います

教えたがる、ということは、裏を返せば教えたことを褒めてほしい、という気持ちがあるということです。上手に男性を気持ちよくしてあげて、介護を頑張ってもらってください」

参考 Mocosuku編集部  2014.12.28

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