人類最強の敵は→蚊だった!

桜の季節が終わり、雨が降り続いたと思ったら夏のような暑さが続いていますが、雨の後こそ、蚊に注意!蚊は水のある場所を狙って産卵します。生育期間は1~2週間なので、すでに蚊が飛び回っていてもおかしくないのです
新たに開発された殺虫剤も効かなくなる蚊が出てきているとかで、人間と蚊のイタチゴッコになっています。最新の研究では、蚊が遺伝子レベルで吸い分けているという結果がでていました。あなたと蚊の相性はどうでしょうか?

◆世界で最も危険な生物は?
去年の夏は東京でもデングウイルスに感染されたというニュースが多く報道されていました。たかが蚊ですが、されど蚊この10mm程度の昆虫が地球上で最も人間を殺しているということをご存知でしたか?
1年間に人間を死に至らせる生物のリストがあります。海で人間が恐怖に感じ、映画やアメリカでは特集テレビが組まれる「サメ」は、15位で10人でした。ちなみに「サナダムシ」は9位で2,000人です。以下にトップ5を挙げます。

5位 ツェツェ蝿 10,000人
4位 犬 25,000人
3位 蛇 50,000人
2位 人間 475,000人
1位 蚊 725,000人     (出典:WHO、FAO)
人間と蚊だけ桁違いという結果になっています。しかも、蚊は人間の倍近く死に追いやり、ダントツです人間は蚊に対して最新技術を用いて世界中が戦っているのです

◆遺伝子組み換え蚊で蚊の子孫の繁栄を止めようとするも、反対運動で断念
2009年フロリダでデング熱が75年ぶりに流行した時、大量の殺虫剤を散布するも、15か月間で93人が感染しました。アメリカのOxitec社は害虫駆除を専門とする会社で遺伝子組み換え技術を得意としています。そのOxitecがデング熱退治に立ち向かったのが、「遺伝子組み換え蚊」でした。
遺伝子組み換え蚊」はオスの蚊に不妊ワクチンを与えたものでした不妊ワクチンを組み込まれた「遺伝子組み換え蚊」を自然に放ち、メスと交尾させることで、卵を産んでも育たないため、デング熱の蚊を減らしていくことができます
ところが、まだ実験段階だったので、自然界にどのような影響を与えるかは全く不明でした。環境保護の活動家らは、遺伝子組み換え生物を自然界に放つことに見過ごす訳がなく、世界中でこのプロジェクトの予定地となっていた場所で強硬な反対運動が起こり計画断念を余儀なくされたのです。

◆血液型?体臭?蚊が好む血液とは
O型が蚊に刺されやすい、体臭のキツイ人が蚊に刺される、ビールやニンニクを摂取した体は刺されないなど、蚊にまつわるトリビアはたくさん出回っています

最近の研究では、一卵性双生児と二卵性双生児に参加してもらった実験が興味深いデータとなりました。一卵性双生児は100%共通した遺伝子で、二卵性双生児は50%共通した遺伝子を持っています。それぞれ、同じ場所に手を入れてもらい、デング熱などを媒介する蚊を放ったところ、一卵性双生児と二卵性双生児で刺される頻度に違いがでました
一卵性双生児は、蚊を引き寄せる程度がまったく同じでした。ところが二卵性双生児は兄弟で蚊を引き寄せる程度に違いが現れました。これは、二卵性双生児の異なった遺伝子50%に差異を出す遺伝子があるということになります
つまり、蚊は遺伝子レベルで吸う血と吸わない血を嗅ぎ分けているということになります

また、この研究チームは以前の研究で、「人間は自らを守るために天然の虫除けとなる物質を生産している」ことを明らかにしています。
蚊に吸われにくい人は天然の虫除けを生産できているところに違いが出るのでしょう

蚊が好む遺伝的メカニズムを解明していけば、虫除けや疫病を防ぐ方法が見つかる可能性を見出してします。そして、個人差による遺伝的基礎が分かれば、度合いに合わせた虫除けアイテムの開発も将来的に考えられるそうです

参考  Mocosuku編集部 2015.04.28

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