五輪の2020年、日本は変化しているか

自動運転、リニア新幹線・・・新技術がめじろ押し

 東京―大阪間を結ぶ東海道新幹線が開通したのは1964年10月前回の東京オリンピックが開催された年だ

当時、精密時計といえばスイスの独壇場だったが、国産の時計が競技判定や記録配信の電子化で活躍したのも五輪がきっかけだった
オリンピックはインフラ整備や新技術の開発など、私たちの暮らしに大きな変化をもたらす

東京五輪が開催される2020年、私たちの社会はどう変化しているのだろうか。
 まずは新幹線。JR東海は、東京~大阪間を1時間7分で結ぶリニア中央新幹線について、相模原~甲府間を2020年に先行開業することを検討していると報じられた相模原~甲府間の乗車時間は、たったの15分程度になるという

新幹線先進国日本の象徴として、オリンピックなどで来日する外国人からも注目を集めそうだ
オリンピック開催中の移動手段として、運転手がいないタクシーが道路を走っているかもしれない。ゲーム会社のDeNAとロボット開発会社のZMPは、自動運転のタクシーを東京五輪までに稼働させることを目指している。
自動運転の実用化については、大手の自動車メーカーのホンダやトヨタ、日産も2020年の実用化を目指していて、自動車業界にとっては重要な節目の年となる。ただ、大手自動車会社の実用化は高速道路に限られている。これに対し、DeNAが一般道での自動運転タクシーの走行に成功すれば、観光資源としての役割も期待できる
オリンピックを視野に、山手線・京浜東北線の田町駅~品川駅間には、新駅を建設することが決まっている

新駅の駅前にはオリンピックを観戦するパブリックビューイング施設が完備され、商業施設やオフィス、ホテルやマンションなどの複合機能が入る高層ビル群の開発が予定されている。また、品川駅はリニア中央新幹線のターミナル駅となることもあり、周辺地域の街並みは大きく変わるだろう

オリンピック後も羽田や成田空港と直結し、首都圏と世界、国内の各都市をつなぐ日本の玄関となる見通しだ
現在の日本の石油依存度は、50%弱と言われており、依然としてエネルギーの多くを石油に頼っている。しかし、水素やミドリムシ、ゴミ、廃油を燃料にするなど、エネルギーの形も変革を迎えているミドリムシを活用した事業を展開している「ユーグレナ」は、航空機のバイオジェット燃料を2020年までに実用化することを目指している

ミドリムシは二酸化炭素を吸収して育つため、乾燥して抽出した燃料は環境に配慮したエネルギーとして期待されている。「ユーグレナ」は既にミドリムシを活用したディーゼル燃料を開発し、バスを運行させている
東京オリンピックでは多くの市民がボランティアとして開催を支えることになる。日本の「おもてなし」は世界で高い評価を受けている反面、不安視されているのが言葉の壁だ

パナソニックは今年2月、ペンダント型の自動翻訳機を披露した。スマートフォン用の翻訳アプリなどは既に存在しているが、接客などでスマホを操作できない場合でも使用できるよう、ハンズフリーで利用できる小型端末の開発を進めている。2020年の実用化をめざしている
翻訳機能としては、マイクロソフトがネット通話ソフトSkype(スカイプ)の通訳/翻訳機能Skype Translatorをプレビュー版として提供している。実用化されれば、言葉の壁を越え、日本の「おもてなし」を存分に発揮できるだろう

2020年を目標とする主な技術開発
文科省による国産旅客機MRJ後の次世代航空機の飛行実証
JR東海、東海道新幹線の脱線防止対策の新技術開発
フォルクスワーゲンの電気自動車販売
ポルシェによる電気自動車販売
有機EL会社「JOLED」による曲がる有機ELの量産化
蛍光灯の実質製造とりやめ
Googleのロボット開発
海外で水素を製造して日本に輸送する水素サプライチェーンの稼動
JAL、ANA、東大などの産学連合がゴミや廃油などからバイオ燃料開発

参考 ソクラ編集部  2015.12.31

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