乳幼児突然死症候群(SIDS)

乳幼児突然死症候群をご存じですか? ある日、突然赤ちゃんが亡くなってしまう、とても悲しい病気です。原因不明の赤ちゃんの突然死。赤ちゃんが欲しい人も、育てている人も、まずは危険因子の情報から知りましょう。

「乳幼児突然死症候群」(Sudden Infant Death Syndrome/通称「SIDS」)は1歳までの赤ちゃんの突然死で、事故ではなく病気なのですが、まだ医学的な理由などがわかっていません。他の事故や病気が防げるようになるにつれて知られてくるようになりましたが、昔からもあった悲しい現実です

赤ちゃんがある朝、突然冷たくなっていた。目を覚まさなかった。母親は気は動転し、自分を責め続けてしまいます。でもお母さんが悪くて突然死してしまうのではありません。SIDSを正しく理解して、突然赤ちゃんを亡くした家族を支援していけるようにしなければなりません

SIDSは医学的な理由が解剖してもわからない原因不明の病気といわれています。世界的にも原因をつきとめるために研究者が調査していますが、メカニズムまではまだ不明だそうです。

誤解があるのは、SIDSは育児のしかたが悪かったからとか、事故や虐待とはまったく違う病気ですので、周囲の理解がないと、赤ちゃんを失った家族の傷がより深くなってしまいます

□1.SIDSがどんな病気が正しく理解する
□2.仰向け寝で育てる
□3.赤ちゃんを温めすぎないようにする
□4.赤ちゃんの周囲でタバコを吸わない、妊娠中にタバコを吸わない
□5.母乳で育てる
□6.赤ちゃんをなるべく一人にさせない
などです。

上記がクリアできたからといって、親の喫煙率が高かった場合、うつぶせ寝だった場合、母乳育児でない場合に必ずしも突然死になるわけではありません。でも、もし自分のお子さんが突然死してしまったとき、タバコを吸っていたことやうつぶせ寝にさせていたら、後悔してもしきれません。

日本は添い寝で育てている家庭が多く、産後の母乳率は諸外国よりも高く、また母親の喫煙率はとても低いことから、SIDSの危険因子の少ない国といわれています

赤ちゃんの死は、時期別に呼び方が異なります。流産で一度宿した命を失ってしまった場合や、早産で生まれ育つことができない場合、出産のときに何の医学的理由もわからないまま亡くなってしまう死産を、昨今では総称して「誕生死」と呼んでいます。

「一度生まれてきてくれたけど亡くなってしまった」ということで、赤ちゃんをいなかった存在にはしないで、亡くなった赤ちゃんに死に化粧をしてお通夜をしたりする出産施設もあります。

このようなムーブメントが起きるまでは、日本では赤ちゃんが生まれてきてくれたけど亡くなっている場合には、お母さんと赤ちゃんを会わせないことが多かったのです。赤ちゃんはいなかったことにされ、妊娠・出産もなかったことにされ、「早く次の子を。まだ若いから大丈夫よ」などと無神経な言葉を浴びせられることも少なくなかったのです。

乳幼児突然死症候群で赤ちゃんを亡くしたお母さんも、周囲の無理解に傷ついています。「何が原因だったの?」「今度の子は元気に育つといいね」など、言うほうも悪気はないのかもしれませんが、社会全体でSIDSが事故ではなく病気だと認識することなど、当事者の家族を支援できるよう情報共有することが大切になると思います

赤ちゃんを亡くしてしまった人たちが、一番悲しいのは、その子がいなかったことにされることや、また出産すればいいというような「早く忘れさせようとする配慮」なのです

参考 ALL About  2014.12.04

 

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