九州の太陽光発電528万㌗→原発5基分

九州電力は来年4月、一部時間帯で夜間より昼間の電気料金を安くすることも視野に入れて、電気料金メニューの新設を検討している。現在、電力需要の多い昼間の料金を高く設定したメニューを用意しているが、太陽光発電の導入が急激に伸びて昼間より夜間の需給が逼迫(ひっぱく)する可能性が出てきたためだ。【遠山和宏】

九電管内の太陽光の導入量は今年7月末で528万キロワットに達した日中で晴れていれば400万キロワット程度を発電することがあり一時的には原発5基分並みの能力を発揮する

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従来、電力需給が最も厳しい時間帯は午後4時台だったが、太陽光発電の導入が伸びたこともあり、今年7、8月のピーク時の供給力に対する使用率は90%が最高だった一方、太陽光がほとんど発電しなくなる午後7時台は、使用率が92%を超えた日が7日間あるなど需給の厳しい時間が変化した

8月6日は、午後4時台の電力需要が1500万キロワットで、今夏最も電力が多く使われた「最大電力」を記録した。午後7時台も27万キロワット減少しただけだったが、午後4時台に152万キロワットだった太陽光発電の供給力はほぼゼロとなった。このため、午後4時台の使用率は90%だったが、午後7時台は96%にアップした

現在の電気料金メニューは、午前10時〜午後5時の電気料金を他の時間帯より高くするなどして、日中に使われる電力を夜間に移すように促している。九電は今後、料金を高くする時間帯を再検討し、日中の太陽光発電を最大限受け入れると共に、午後7時台の需給逼迫という新たな問題に備える方針だ

来年4月に電力小売りが全面自由化され、新規参入の電力事業者(新電力)が大手電力会社の既存顧客へ営業攻勢をかけることが予想される。電力各社は新たな電気料金メニューの導入を検討している

九電幹部は太陽光発電の伸びを考慮したメニューとともに、新電力から簡単に顧客を取られないような料金設定も考えなくてはいけない」と話している

 

参考 毎日新聞 2015.09.04 朝刊

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