中韓蜜月に亀裂→北核実験に冷淡

中国と韓国の蜜月関係が怪しくなってきた北朝鮮が4回目の核実験を強行したことを受け、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が求めている電話首脳会談を、中国の習近平国家主席が放置しているのだ経済協力や北朝鮮への影響力を期待してか、過度な「中国傾斜外交」を進めてきた朴氏に、韓国メディアの批判も高まっている米国と中国をてんびんにかけるコウモリ外交の破綻中韓関係は一気に冷却化するのか

「中国の『北朝鮮の核を認めない』という意志が、実際に必要な処置と結びつかなければ、朝鮮半島の真の平和と安定を保障できない困難なときに手を差し伸べてくれるのが最上のパートナーだ中国が国連安保理理事国として必要な役割を果たすことを信じている

 朴氏は13日に発表した国民向けの談話で、中国についてこう語った強気の注文というよりは、習氏を拝み倒すようにも聞こえた

それもそのはず、北朝鮮が6日に核実験を強行(=北朝鮮は水爆実験と主張)してから、中韓関係は異常をきたしている

習氏と朴氏の電話会談がセットされないだけでなく、昨年末に開設された中韓国防省間のホットラインも“不通”になった王毅外相と尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は北朝鮮の発表から57時間後にやっと電話で会談できたが、尹氏が求めた北朝鮮への制裁について、王氏は何の言質も与えなかったのだ

 朴氏は大統領就任後、同盟国の米国に強い疑念を抱かれながらも中国に傾斜する「二股・コウモリ外交」を続けてきた

中国の経済力や安全保障面での協力に期待したものとみられてきた

朴氏は習氏と6回も首脳会談を行い、中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)にも参加し、昨年9月には、北京で行われた「抗日戦争勝利70周年記念行事」に出席した

米国による最新鋭迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」の韓国配備構想も、中国の反対を受けて“黙殺”してきた

こうした媚中外交の“成果”が注目されたが、前述のように、イザというときに中国は極めて冷淡だった中国外務省の華春瑩報道官は8日の定例記者会見で、「朝鮮半島の核問題の原因や問題点は中国にはない。問題解決のカギを握るのも中国ではない」と責任を回避までした

加えて、米国の冷酷さや不信感も明らかになった昨年末には北朝鮮の兆候をつかんで観測機を飛ばしながら、韓国には伝えていなかったのだ

米中両国から軽視される事態に、さすがの韓国メディアも、「朴政権の中国重視外交のツケ、誰が責任を取るのか」(朝鮮日報・日本語版、12日)、「もはや、中国が南北関係で韓国側につくという幻想から抜け出さなければならない」(東亜日報・日本語版、11日)などと、朴外交を厳しく批判し始めた。

朴氏は冒頭の談話発表後の記者会見で、米国が、北朝鮮の核実験後に、「死の鳥」と恐れられ核爆弾搭載可能なB52戦略爆撃機を急派したことを米国の韓国防衛への決然とした意思を示すものだ」と評価した

THAAD導入問題では「わが国の安全保障と国益に従って検討されるものだ」と、中国を牽制(けんせい)した

韓国は「親中」から、「親米・親日」に外交戦略を大転換するのか

韓国情勢に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「中国側の言動を分析すると、事実上、『北朝鮮への制裁はしない』と言っている。ところが、朴氏の発言を聞く限り、いまだに中国に期待しているようだ。あきれる」といい、続けた

中韓の蜜月関係を続けたいのだろうが、両国関係にヒビが入ったのは間違いない日本としては、歴史問題での中韓共闘が崩れる可能性があり、望ましい。こうしたなか、韓国の次期経済副首相が、日本との通貨交換(スワップ)協定の復活を『考える価値はある』などと“上から目線”で発言していた慰安婦問題で日韓合意しても、韓国の『反日』は変わらない。まともには相手にしてはならない国だ

ともかく、朴政権はレームダック(死に体)状態のまま、このままヨタヨタと続くだろう

韓国の立場はさらに悪くなるのではないか

参考 夕刊フジ  2016.01.16

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