中部空港、LCCターミナル19年度開業

 中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社は、LCCターミナルを2019年度上期までの供用開始を目標に整備する

【LCCターミナルの建設予定地】

建設予定地は、空港島南側の臨時駐車場エリア。2016年度は施設の規模などの検討を開始する。現時点では着工時期や建設費などは明らかになっていない。

◆新エアアジア・ジャパンの拠点

セントレアには現在4社ある国内LCCのうち、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)のみ就航国内線は札幌と福岡、鹿児島、那覇の4路線、国際線は台北とマニラの2路線で、計6都市への路線がある

日本への再参入となるエアアジア・ジャパン(DJ)は今夏の就航を目指す。セントレアを拠点に、札幌と仙台、台北への路線開設を予定している

海外のLCCでは中国の春秋航空(CQH/9C)や香港の香港エクスプレス航空(HKE/UO)台湾のタイガーエア台湾(TTW/IT)とVエア(VAX/ZV)韓国のチェジュ航空(JJA/7C)フィリピンのセブパシフィック航空(CEB/5J)が、セントレアへ乗り入れている。

◆「不退転の覚悟」

セントレアでは、2013年3月31日に旧エアアジア・ジャパンの就航に伴い、LCCターミナル建設が検討されたが、2013年8月31日で撤退したことにより立ち消えとなった。

空港会社の友添雅直社長は、「インバウンド(訪日)需要が確実になってきた。関西空港や成田を中心にLCCの就航が加速している」と、改めて建設を決めた背景を説明した。「エアアジア・ジャパンはメイドイン中部のLCCと、力強く言っていただいている」として、同社が中部を拠点とすることも、決め手の一つになったという

一方、エアアジア・ジャパンの具体的な就航時期は、3月27日に夏ダイヤがスタート後も明確になっておらず、航空券の予約受付も始まっていない。こうした状況下で、供用開始時期を定めた理由について、友添社長は「不退転の覚悟でお尻を決めた」と語った。

LCCターミナルへ乗り入れる航空会社の数については、「規模が言える状況ではない」と述べるにとどめた。

また、海外ではLCCとフルサービス航空会社(FSC)が、同じターミナルを利用するケースも出てきている。友添社長は、「LCCとFSCでは、ニーズが違う方向に行くことが多いのではないか。FSCはサービスを重視し、高級化していく。これはコストが掛かるので、1円でも安くするLCCのコンセプトとずれる」との見方を示した

空港会社では、LCCターミナルと現ターミナルの間に、ボーイングから寄贈された787型機の初号機(ZA001、登録番号N787BA)を屋内展示する商業施設を整備。2017年度下期のオープンを目指す。

友添社長は、「メインのターミナルとLCCターミナルの間に設けることで、両方から利用できるようにする」と語り、ZA001の展示施設をセントレアのシンボルと位置づける考えを示した。

Tadayuki YOSHIKAWA

Aviation Wire2016.04.01

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