中年婚活事情

昨年、「開高健ノンフィクション大賞」を受賞した気鋭のジャーナリスト、黒川祥子氏は現在55歳。バツ2の彼女は、女手ひとつで息子2人を育ててきた。下の息子が大学に入り、手が離れた今、猛烈に欲しいのは「一緒に過ごし、支えてくれる特別な男性。ロマンス」だという

そこで始めたのが「ガチの婚活」だ。「38歳の離婚以来、男ナシ歴を毎年更新。ここ3年は“事故”すらない」という自分を奮い立たせ、バツイチ再婚活パーティー、婚活居酒屋、婚活アドバイザー獲得、婚活スナック、合同お見合い会、結婚相談所を軒並み経験。その結果、痛感したことがいくつかある。

「若いころはなんでも許されるけど、この年代になると違う。中年以上で婚活する女性は、私がそうであるように、これからの人生を共に楽しんで過ごせる相手が欲しい。だから、優しさや気配りの有無などを見ます。しかし男性の大半は、いくつになっても“若さ”を重要視する

 54歳初婚男性が希望する女性は「35歳以下」58歳男性は、相手の希望年齢欄に「18~30歳」と書いていた。写真を見ると、“ザ・オジイチャン”。これにはさすがに「ふざけるな!」と憤りを抱いたという。

だいたいの男性が希望するのは20代から50代の女性を求める男性なんて、高齢の男性でも非常に少ない子供を産めるかどうかがポイントだと思うのですが、20代女性を希望する彼らの写真を見ると、髪が薄く、年齢相応か、それ以上で……」

現実が見えてない、ということか。

デリカシーのない発言をする男性もかなりいた。

「古い町並みや城が好きだという前髪が後退した50代男性からは、『古い女性も好き』と言われました。そんな男を好きになる女性はいないだろうと心の中で毒づきつつ、めちゃくちゃ傷つきました」

中年婚活”だからといって、この先、介護生活が生じる可能性が高い相手は願い下げと思うのは、どの女性でも同じだろう。しかし、今、80代の両親の世話をしていると話す人、「健診の数値が悪くて」と不健康自慢する人、「定年退職後はやることがないので、9時には寝てしまう」と人生の第2ステージを語る人など、多くの男性は“分かっていない”

同年代の婚活中の女性は、『男性からは自慢話しか出てこない』と話していましたが、とても共感できましたそういう男性と“人生を共に”とは思わないですよね

黒川氏は「50代女性は、市場価値が予想を超えて大暴落50代女性の婚活は、自分の現実を客観視するという地獄の苦しみを通過しなければならない」と話す同時に、「でも、同年代以上の男性相手では、ロマンスの入り口がどこにあるかわからない」とも……。

痛みを抱えながら、黒川氏のガチ婚活は継続中だ。

参考 日刊ゲ2015.06.12ンダイ

【関連する記事】