中国株→なぜ急落したの?

昨年から急騰していた中国の上海株式市場の株価が6月中旬以降の3週間で3割も急落し世界の市場が連鎖的な株安に見舞われた政府のなりふり構わぬ株価下支え策で一時的に反発しているが、相場が底を打ったか不透明だ
―株価はどのくらい上がっていたの。
6月12日がピークで、1年前の2.5倍になった財テクに熱心な個人投資家が、マンションなどの不動産価格の低迷を背景に、株式市場に集まってきたようだ手持ち以上の資金を借りて株式を売買する「信用取引」が極端に拡大し、少なくとも4兆2000億元(約83兆円)の資金が中国の株式市場に流れ込んだ国内景気は減速し、企業の業績は芳しくなかったから、一部のエコノミストは「危険なバブルだ」と警鐘を鳴らしていた
―どうして急落したの。
信用取引が増えすぎたことに政府が危機感を強め、売買制限を強化したのがきっかけだと言われている信用取引で株式を買っていた個人投資家がパニック売りに走り、市場が売り一色になった中国では株式投資の8割が個人投資家による売買で、プロの機関投資家が少ない特殊な市場だという点が関係している個人は投資知識に乏しいため、相場が一方向に流れやすいんだ
―政府はどんな対策を行ったの。
まず銀行の金利を下げて、お金が市場に行き渡るようにした。次に、相場を押し下げる効果がある新規株式公開(IPO)を一時停止させたり、株式ファンドを証券業界に購入させたりした企業の大株主は株式の売却を禁じられ、上場企業の多くは価格下落を避けるため売買を停止した制度や体制の違う日本にとっては驚きだ
―経済への影響はあるの。
株式投資で大きな損失が出れば、自動車などの高級品の買い控えが強まり景気がさらに冷え込む可能性がある中国人観光客による日本での「爆買い」も減るとの声があるが、爆買いは円安要因が大きく、株価の急落はさほど影響しないのではという見方もある
―今後どうなるの。
株価は7月9、10の両日で10%以上反発したが、このまま持ち直すかどうか、まだ分からない売買停止銘柄の取引が再開されるまで見極めは難しそうだ上海のエコノミストの一人は「(当局は)ありとあらゆる手段を講じたから、回復するだろう」と見ているよ

参考 時事通信 2015.07.12

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